使命を持った仕事のHAPPY その3
1月30日〈金)雨
「人が生きる時間をHAPPYにしていくお手伝いは、HAPPYそのもの」
実祝プランニング語録
仕事を真摯に出来る人は、自分中心にはことを考える時間が少ないかもしれない。
母の眼は、その眼科医の素晴らしい先生のお陰で、心も支えられて良くなった。
しかし、その後、癌になった。いつも通っていた医者では癌を見つけられなかったのだ。私は、何かおかしいと思い、別の病院にいくよう促した。
軽い気持ちで母が一人でいくと、医者から『これは癌です。』と勝手に告知されてしまっていた。
わたし達家族は、怒った。告知するにも、時期がある。
早速癌センターで診察を受け、手術となった。手術の日、台風だったが、私は仕事がとても忙しかった。仕事後、高速をいくつか乗り継ぐのだが、台風の為、速度制限。
手術は成功したが、病室には、同じような方々が入院されている。母は直感で、自分は抗癌治療は向かないといった。その悩む中、免疫療法というのが見つかった。日本でも免疫療法を取り入れ、それが認定されている病院はそう多くないが、幸いにも何とか通える範疇にあった。
そこの院長が本当に、良い方であった。母は絶大な信頼を寄せることができHAPPYだった。
良くなってきたのだが、ある日私はなんとなく胸騒ぎがして、母に電話を入れた。口では元気だというのだが何かおかしい。直ぐ飛んで行って、救急車を呼んだ。何が起こったのかわからなかった。救急病院も大きな病院にわざわざお願いした。何時間か検査や診察の後分かったのは、病気の再発。
医者とも相談し、免疫療法治療にあたっている病院に転送となった。もう、夜中だった。
しかし、転送されたいつもの病院では、看護師さんも良くしてくれ、夜中だというのに、母の様子を院長に電話し、病院の近くに住居を構えている院長は飛んできてくれた。HAPPYだった。普通なら朝まで寝かせてそれから、、という医者が多いのにである。どれだけ患者本人の母は励まされ苦しい中でも、HAPPYなきもちになったか。院長とも私は様子を話し、院長もそれからは何かあると、私に連絡をくれるようになった。母の様子にいつも遠方にいながら、敏感に気付き適切な判断を良くしてくれたといわれたからということだが、医学的な事はわからないが、勘である。
夜中に患者のもとに駆けつけ、家族をも励ましてくれた院長に本当に感謝した。院長は当然のことだと仰るが、そんなことをいつもされている医者はどれだけおられるだろうか?それをHAPPYとおもってあたる医者はどれだけおられるだろうか?免疫療法は、保険が効かない。だから(その1)で書かせていただいた,医療コーデネーターの方が殆ど、ボランティアでその仕事をされる気持ちは素晴らしい。御金を払ったほうがいいのだろうが、患者にそこまでの余裕はないのが現実だ。ご家族をも癌で亡くされた経験からそれらが理解できるのかもしれない。理由はどうあれ使命を持ってその医療コーデネーターの方は頑張っている。
母の時は、何年も前なので、免疫療法そのものがポピュラーではなかったのだ。私たちは自分たちで探したのだ。免疫療法などの治療をされている方々は殆どが口コミか、必死で調べて探すことが多い。経験と知識を駆使して頑張っておられるそのコーデネーターの方は立派だ。そして患者や家族の笑顔を戻すことがHAPPYだと仰る。
病気を抱えていても、人より生きる時間が短くても、生きていくことがHAPPYになれるお手伝いを、そんなお医者さんや、医療コーデネーターの方はされている。又、医者でなくとも、毎日病人を介護し励ましている家族の方も同じく素晴らしいのだ。その間辛い事もあるだろが、その生き方はHAPPYの本質そのものかもしれない。
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