アルキメデスが見つけたHAPPY その2

7月26日(日)晴れ後曇り
『難題と毎日真面目に取り組んでいく姿勢は、悪を見破り、新たな善き発見を引き寄せる。』実祝プランニング語録
ヒエロン王は自分で2.27キロもの純金を自分の秤で計り金細工人に渡した。アルキメデスは言った「王よ、しかしこの王冠は全く赤みがなく、鮮やかな黄色でございます。」王は言った。「金は黄色ではなかったのか?しかし、そなたが言うように、金が塊だったときはもっと、深い豊かな色合いがあったようにも思える。」アルキメデスは言った。「王よ、申し上げにくいのですが、その金細工人が、金を少しごまかして、銀を混ぜて重さを合わせたのではございませんか?」
王は笑い出した。「王である私の言葉にそむけばどのような目に遭うかはわかっておるだろうに。」
アルキメデスは首をかしげている。彼は嘘はつかない。その上彼は、自分が学んだ学問を追及することや物事を見る確かな眼を持った人物である。王はアルキメデスに頼んだ。「アルキメデスよ、この王冠は立派な仕上がりである。王冠を傷つけずに、この冠に混ぜ物がしてあるのかどうかを調べてほしい。」さて、アルキメデスは「できない。」という事は口にしない人だったが、これは難題であった。しかし、難題を解く事はアルキメデスの喜びでもあった。毎日毎日、王冠を傷つけずに実験する方法が無いか考え続けた。
どうしたものかと、アルキメデスは公衆浴場でお湯につかり、考えていた。えっ?紀元前にお風呂があったのか?あったのだ。古代ギリシャでは、古いものは紀元前5世記ごろには、「バラネイオン」と呼ばれる公衆浴場が存在していた。女性の専用施設まで整っていた。これは、現代のヒップサウナのような原型である。もう1つ、競技場とスポーツクラブが一緒になったような「ギムナシウム」というものもあった。ここには全長200メートルのトラックもつき、講義室や図書館も設置されていた。古代ギリシャでは、勉強もできて頑健な肉体を持つ男性が重宝されたとか。「ギムナシウム」では入浴というよりは運動後の汗を流したり、垢を取る目的でありここは男性専用であった。そして紀元前3世紀以降になると、「バラネイオン」や「ギムナシウム」に熱気浴まで追加されていったのだ。しかしギリシャではお風呂があったが、日本ではこの頃縦穴住居の縄文時代が終わり、弥生時代に入ろうとした頃なので、お風呂施設など程遠かったのである。
そのようなわけで、紀元前200年代のシラクサ王国にはすでに公衆浴場が存在していたのだ。この、お風呂がアルキメデスに難題を解く鍵を与えてくれたのだった。金細工人の巧妙な嘘を解き明かせるのか?嘘が勝つか、知恵が勝つか?『高ぶりが来れば、恥もまた来る。知恵はへりくだる者とともにある。聖書箴言11:2』続きは、明日の、お楽しみ・・・。
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