アドベント その3マルトゥインの試練
12月1日(火)晴れ
『試練が襲うとき、試練の闇の裏側には光が用意されている。』実祝プランニング語録
息子のカピトーシカを、一旦は遠くにいる妹に預けようと思ったマルトゥインだったが、思いなおした。いくら男親だけとは言え、自分は父親である。
よその家にいって辛い思いをさせるくらいなら、何とかがんばってみようと決心した。カピトーシカを手元においておくことにした。
そして、親方の家を出て、カピトーシカと一緒に小さな家を借りて暮らし始めた。カピトーシカは、すくすく成長した。少し大きくなってくると、マルトゥインの助けをしだした。「これは、将来が楽しみだ。」マルトゥインは、喜んだ。なんといっても妻の忘れ形見である。
ところが、その頃、カピトーシカは病気になってしまった。1週間ほど、高熱が出て苦しみ、そのまま召されてしまったのだ。
マルトゥインの落胆はひどいものだった。カピトーシカの葬儀を終えると、希望をなくしてしまった。
「神様、なぜこんな辛いことばかり、私にあるのですか?」と神様に文句を言った。
そうしているうちに、もう、何もかもどうでもよくなって、今度は「神様、わたしを、早く死なせてください。」と言う。「なぜ年老いた私ではなく、若いカピトーシカを先に天国に連れて行ったのですか?」と神様に詰め寄ったりした。
とうとう、マルトゥインは教会にも通わなくなってしまった。マルトゥインの心は虚しかった。彼はどうなってしまうのか?続きは明日のお楽しみ・・・。★★★★★★★★★アドベントともににその関連からHAPPYを見つけていきたい。同じみ言葉から、様々なことが示される。
『詩篇43編3節・どうか、あなたの光とまことを送り、私を導いてください。あなたの聖なる山、あなたのお住まいに向って。』神は、誠実で真実なお方である。では、なぜ試練があるのか?
苦しみを通してでなければ、理解できない真実がある。机上の空論で私たちは生きて行くのではない。しかし机上の空論だけに、頷きついていく人は少ない。体験の中から、「かもし出されるもの」は大きな輝きを持つ。
「かもし出されたもの」は、行いと心からの慰めを自然に届けることが出来るのだ。
mackeyさん、マルトゥインが語っているのは若いカピトーシカでしたね。有難うございました。