アドベント その4 巡礼者の訪問

12月2日(水)晴れ
『生かされていることは、神と人があなたを必要としているから。』
実祝プランニング語録
教会にさえ、通うのをやめてしまったマルトゥイン。コツコツ真面目に頑張ってきたのだが、全てに見放されてしまったように思えた。
マルトゥインの家兼仕事場には窓は1つしかなく、半分、地下になっている。窓は道の通りに面していたので、人が通るのがよく見えた。
半分、地下になった造りなので、靴がまず目にはいる。マルトゥインはここで長い間仕事をしてきた。このあたりでは、マルトゥインが手にかけなかった靴は無いほどだ。
靴底がちびたら、付け替え、革を張る事もあった。新しい靴を作ることもある。マルトゥインは、腕が良かったので技術が確かで丁寧だった。良い革は使うが、余計な代金はもらわない。
約束は守るし、出来ない事と、出来る事は、きちんと伝えた。ごまかすことはしない。だから、皆マルトゥインのことが大好きで、マルトゥインの靴も大好きだった。
息子のカピトーシカが召されてからは、気持ちが暗くなっていたが、仕事はとぎれる事は無かった。
ある日マルトゥインの所に立ち寄ってくれた人がいた。
偶然、同じ村の出身者で、ロシア正教会の大修堂院からきた、巡礼者だった。8年も巡礼の旅をしているという。
人と話をするのがおっくうになっていたマルトゥインも同じ村の、それも信仰深い老年の巡礼者には、何故か心を開いた。マルトゥインは希望を取り戻すことができるのか?
続きは明日のお楽しみ・・・★★★★★★★★★アドベントともににその関連からHAPPYを見つけていきたい。同じみ言葉から、様々なことが示される。 
『詩篇43編3節・どうか、あなたの光とまことを送り、私を導いてください。あなたの聖なる山、あなたのお住まいに向って。』
神がなさる事は、その時は理解できないこともある。それは、私たちの魂が何かで覆われているからだ。聖なる光と真実は、苦しみを通って後、自分の自我がそぎ落とされた時に
少しずつ見えてくる。

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