妖精たちの優しいHAPPY その1

7月12日(日)晴れ
『もうこれ以上、力が残っていないと思える努力の限界の時に、本当の助けとHAPPYが訪れる。』実祝プランニング語録
昔昔、靴屋の夫婦がいた。若くはない。しかし善良で正直者で、靴を作る技術も素晴らしい。この靴屋の靴は丈夫で長持ちした。二人は一生懸命働くのだが貧しかった。
優しい働き者の妻は靴は作れないが、夫を助けた。靴屋は毎日作業台に座って革を切ったり縫ったり、細かな作業をして丹精こめて人がHAPPYになれる靴を作っていった。しかし残るお金は僅かであった。ある時、靴屋は病気になってしまった。仕事も休み、貯めていた僅かなお金は殆ど薬代に消えてしまった。
やっと何とか起き上がれるようになった時には、もう小さな子供の靴一足分の革を買うお金しか残っていない。そのお金を手に、靴屋は街に行き良い革を選んで買って帰った。良い靴を作るためには良い革が必要なのだ。そして小さな子供靴を作るため革を裁断した。
しかし、ずっと病気で寝込んでいたため、すぐ、疲れが出てそれ以上の作業を続ける力が残っていない。靴屋は妻に言った。「もう、今日は仕事を続ける力がない。明日の朝早く起きて仕上げるよ。」そういってベッドに倒れこんだ。少しでも早くこの靴を作り買い手が現れないと、もう食べ物を買うお金も無いのだ。
朝が明けだした頃、店を開けるまでに靴を仕上げようと起きた靴屋は驚いた。そして妻を呼んだ。
妻も驚いた。何と作業台の机の上には昨日裁断した革で、可愛い靴が仕上がっていたのだ。その靴の縫い目はとても小さく綺麗に整っていた。妻は靴を作る事はできない。又、靴の技術は年月をかけた鍛錬が必要なのだ。 
『正しい者の救いは、主から来る。苦難のときの彼らのとりでは主である。聖書詩篇37:39』
「一体誰が、仕上げてくれたのだろう?」どうしたものかと考えつつも、靴屋はその可愛い綺麗に縫われた子供靴を、店の陳列棚に置いた。置いたとたん、一人の男が店に入ってきた。さて、どうなったのか?続きは又、明日・・・。
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