苦しみを力にする幸い
1月4日(土)
『試練を乗り越えたなら大きな力が宿る。』
実祝プランニング語録
不幸は私たちに与えられた試練である。この試練を乗り越えたとき、
すべてはきっと好転する。そう信じて、辛抱強く耐え抜こう。
耐え抜いたとき、あなたはとてつもない力を手にしていることだろう。 (マハトマ・ガンジー)
(モハンダス・カラムチャンド・ガンディはキング牧師やダライ・ラマ14世などの世界的指導者に大きな影響を与えた。)
素晴らしい年賀状を随分年上のK氏から頂いた。
絵が凝っているとか、表面的なことではない。
K氏は某役所に勤務されていた。
何年か前に定年退職されているが、現役時代もいつも前向きな方であった。
役所やその関連というのは、例えば、トップが変わると、人事も大きく変動する。
総理大臣が変わると、閣僚も変わるのと似ている。
実力だけで人事は動かせない。
そのK氏であるが、ある年トップが変わり、花形の部署から別の部署に移動になった。
しかし移動になった時、「1度、こっちの部署に立ち寄って。」と促された。
その部署に移ってからも、その部署を活かし、大きな働きをされておられた。
愚痴ることもなく、いつも笑顔で、「今為すべき事」に真摯に取り組んでおられた。
数年前に定年を迎え、奥様とゆっくり過ごそうと思っていた矢先、奥様が病気になられた。
そして愛する奥様が先に旅立っていかれた。
ショックはいかばかりか・・・と思った。
しかし、今年、そういう悲しみ、苦しみの中から少し立ち上がられ、素晴らしい年賀を頂いた。
抜粋させていただく。
「昨年には妻の3回法要を執り行い、多くの方に支えられてようやく事態を冷静に受け止められつつあります。
・・・また、多くの親友を喪い、母に続いて妻まで・・・寂寥感に襲われながら・・・・
神様から与えられた折角の余生、・・・
出来る限り人として輝けるものとなりますよう努めていきたいと思っております。」
(寂寥=せきりょう:心が満たされずひっそり寂しいこと)
私はこの文面を読みながら、どれだけのお辛い時間から登る努力をされてきたのかと思った。
それは、起きた事は違えど、悲しい中を這い上がってきたから、私も理解できるのだ。
K氏はいつも前向きである。
人生には、回避できない予期していなかったことが起きうる。
それをどのように受け留め、乗り越えていくかが大事。
すぐさまK氏には電話を入れた。
私も昨年は特に、色んな多くの悲しい事があった。
言わないだけである。
そういう中だからこそ、今、毎日、人を励ますお手伝いをさせてもらえる力が、与えられているのかもしれない。
だから、苦しみ悲しみに逆に感謝をしている。
K氏といつかお会いした時は、きっと中身の濃い、良い時間がもてると思う。
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