日本語の深さ

12月7日(土)

『母国語は素晴らしい効力を持つ。』実祝プランニング語録

日本語は同じ発音でも、意味が違う言葉が沢山ある。

雨と飴。

梅雨と露。

効果と高価。などなど。

さて、足が早いと聞いてどう思われるだろうか?

ある料理研究家の方が、クラスの生徒さんに「鶏は足が早いから、直ぐに切り開いて下味をつけましょう。」

そう教えたところ、若い方たちが

「先生、足がはやいのと、料理の下味とどのような関係があるのですか?」

多くの生徒さんが、そのように言ったらしい。

料理における「足が早い。」というのは、その材料が早く腐りやすいという意味。

生徒さんたちが考えた「足がはやい。」というのは、正確には文字にすると「足が速い。」つまり歩く速度や走る速度のことである。

日本語はとても奥が深い。そして、外国語として習得するのは日本語がとても難しいのだ。

英語に早くから慣れることも大事だろうが、母国語の深い理解ができるほうが本当は素晴らしい。

なぜなら、たった1つの単語であっても、日本語、そして母国語というのは、人の心の深層の深い部分に働きかける効果があるからだ。

これは挨拶にしても同じである。

言葉を慈しむことが出来ると、日常の全てに愛情を持つことが出来ていく。

本当の人とのつながりが、善いものになっていく。

それは小さな所作、なにげない日常を大切に丁寧に扱えるからだ。

知識として言葉の意味を知ることも大事だが、言葉を活かすことのほうがもっと素晴らしい!

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