励ましと光を与える音楽
7月4日(金)
『人に励ましと光を与える音楽。』実祝プランニング語録
音楽と聞くと、何を連想されるだろうか?
日本では、平安時代(794年~1185)には、雅楽の専門家がいて、今でも世襲されている。
さて、仁明天皇の第4皇子、人康(さねやす)親王(831年~872年)は琵琶の名手となった。
少年の頃から、人生、生きることを真面目に考える性格であったようで、その頃から
大乗仏教の道に進みたいという希望を持っていたらしい。
ところが、人康親王は、若くして両目の病気にかかり、失明してしまった。
そして出家して、山科に隠棲していた。
この山科での生活の中で、同じように、目の見えない人たちを集めて
琵琶や、管弦、詩歌を教えていった。
人康新王は40代前半の若さで亡くなったが、人康親王の死後、そばで仕えていた
同じく目の見えない人に「検校(けんぎょう」と「匂当(こうとう)」という、2官の役目が与えられた。
これは、視覚障がいの人たちの保護の為に、生まれた尊い役目である。
人康親王が、失明してしまったその後から、心優しく正義を大事にされた人康親王の
働きがあったからこそであろう。
「偉大な音楽は
演奏される以上のものがある
(アルトゥール・シュナーベル)」
海外では、
「一流の音楽家である前に、良い人間であれ。」
そのように教育されるという。
音楽は「音による芸術」とも言われ、その人自身が出る。
技術も大事かもしれないが、それ以上に、
極端な話、少々下手?でも、
心に届く、そして人を活かす{もの}。
人康親王の琵琶は、弱さを持っている人たちに
どれだけ、励ましと光を与えたことかと敬服する。
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