酒井雄哉さん

12月2日(月)

『本当の力は、苦しみを乗り越えた先に。』実祝プランニング語録

本当に苦労を正面から向き合って、乗り越えた人は、他者に大きな力を及ぼしていける。

私がそう思う近年の方が、「天台宗 大阿闍梨(てんだいしゅう だいあじゃり)」の酒井雄哉氏である。

私は天台宗のことは詳しくはないが。

今年の9月23日、87歳でお亡くなりになった。

戦争も体験されている。多くの仲間の特攻隊を見送っている。

どんなに悲しかっただろう。

戦後、やっとラーメン店を持ち軌道に乗りかけたとき、ラーメン店が全焼し、新婚であった奥様が自ら命を絶たれてしまった。

そんな中で、比叡山にいき、同僚の僧の倍近い39歳という年令のときに得度。

得度とは、僧侶になるための儀式のこと。

そして阿闍梨という呼び名、称号は比叡山延磨寺に伝わる、命がけの苦しい荒行を完全に行えた人にだけ、与えられる。

その荒行とは、千日回峰と言われ、7年かけて地球を一周する距離・約4万キロ(それも道なき山)歩き、その苦しい中、9日間は不眠と断食で真言を唱え続ける。

この荒行に挑戦する僧はいるが、本当に厳しいため、途中で挫折した人は心身追い込まれ、自害すら考えてしまうという。

その荒行を、1980年・1987年と2回も完全に「満行」している。

しかし、その後も驕った態度は全くなかったという。

様々な悲しみを仏という道に近づくことで、乗り越え、人を赦すこと、怒りを慰めと励ましに変換していくことを習得されていったのだと思う。

宗教を自分の名声や利欲に使うのではなく、ご自分との闘い、人への愛情に用いられたと思う。

誰でも苦しみを経験させられる。

その苦しみを、近頃は他者への攻撃に向けてしまう人が多い。

他者を陥れたり、攻撃したり、(ネットであっても、陰であっても)嘘やデマで人を傷つけたり、追い出したりしても、本当の解決もない。

良いことには向わない。

酒井雄哉氏は、わかり易い言葉で、何冊か本を出されている。

その体験から一人でも多くの方が、心穏やかに、進んでいけることを願って。

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