クリスマスのバラの奇蹟 アボット・ハンスの悲しみ

12月30日(木)
『良いものを退けるならば、闇をもたらす。』
実祝プランニング語録

平修士の憎しみに満ちた声が響いた。丁度、天使達は大きな翼がアボット・ハンスに触れるほどまでに近くに来ていた。

しかし、その時、天使達の歌声は止まり、天使達は飛び去った。
せっかく雪のじゅうたんが剥がされていたのに、今度は、闇が地上を覆った。小鳥達も飛び去り、動物達も逃げて行った。木の葉は、激しい雨が降るような音を立てて、全て落ちてしまった。
光の輝かしさも暖かさも消えてしまった。
そこに残ったものと言えば、人間の罪が持つ、冷たさと暗さと憎しみが、嫌な感情としてあるだけだった。さっきまで、喜びに満たされていたアボット・ハンスの心は苦しみと悲しみに変わってしまった。
「わたしはもう、これ以上長くは生きられまい・・・。」
「天使達がそばまで来たのに、追い払われてしまった。」
しかし、アボット・ハンスは、アプサロン大司教との約束を思い出した。
花を見つけて摘み、泥棒一家を釈放しなければならない。
花は摘めるのか?続きはお楽しみ。
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