クリスマスのバラの奇蹟 アボット・ハンス天国へいく

2011年1月1日(土)
『生かされている限り、最後まで全力を尽くす。』実祝プランニング語録
アボット・ハンスは再び雪に覆われてしまった地面を手探りで探し回った。
花が1輪でもないかと・・・。しかし、雪の冷たさだけがアボット・ハンスの手と身体に伝わるだけだった。
アボット・ハンスは泥棒一家のことを思うと胸が痛んだ。そして平修士に神の素晴らしい奇蹟を理解させてあげられなかった自分に、また心が痛んだ。
苦しみと寒さで胸が締め付けられたアボット・ハンスはもう、起き上がる力もなかった。
最後の力を振り絞って、必死で雪の中に手を入れては掘ってみた。
ついに地面に倒れると、動かなくなってしまった。
泥棒一家と平修士は、ほら穴に戻りかけたが、アボット・ハンスの姿がないことに気がついた。
光が去り、暗がりの中、松明を持って探した。アボット・ハンスは雪の上でもう冷たくなっていた。
その後、アボット・ハンスの遺体は修道士たちによってエービット修道院に運び降ろされた。
その時、修道士たちは、アボット・ハンスが右手をしっかり握りしめていることに気がついた。
何かを持っている・・・皆でその右手を開けてみた。
そこには冷たい雪の下から掴み取った、「白い球根が2つ」出てきた。
アボット・ハンスのお供をした平修士はその球根を大事に取り、アボット・ハンスの薬草畑に植えてみた。
平修士は花が咲くことを期待して、心を込めて世話をした。
春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が過ぎまた冬になったが、何の変化もない。
さあ、どうなる?続きはお楽しみ。
Cppyright2011 実祝プランニング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)