アドベント　その１８　マルトゥイン、ありがとう

12月１６日（水）晴れ
『大事なお客様は、知らない間に姿を変えて現れる。』実祝プランニング語録
「マルトゥイン、わたしだよ。」
「もしかして、キリスト様かね？ああ、わしはずっと待っていました。ようこそ、おいでくださいました。」
「マルトゥイン、わたしはもう今日は、何度もあなたのところに寄りました。」
声だけが聞こえる。
「いいえ、いいえ、今日は他のお客はありましたが、キリスト様は今来られました。」
「マルトゥイン、暖かいお茶ともてなしを有難う。」
その声と同時に、ステパーヌイチの姿が現れた。「やあ、今日は心も身体もほかほかしたよ。キリスト様の話も有難う。」そう言うと、すーっと消えて行った。「おじいさん、暖かい部屋でお食事を有難う。大事な外套も頂きました。」
そして、マルトゥインの外套を着た女性と赤ん坊が現れた。赤ん坊はスカーフでくるまれていた。「きゃっきゃっ」と赤ん坊が声を出した。「おじいさん、この子は、おじいさんのお金でスカーフを買い戻したので、お礼を言ってるんですよ。」そう言うと、すーっと消えて行った。
「おじいさん、りんごを有難う。」その声はあの男の子だった。「りんごのお陰でお腹はふくれたし、もう悪い事はしないよ。あのおばあさんをぼくも助けてあげるんだ。有難う。」そう言うと、又すーっと消えて行った。
「マルトゥインさんや、今日は有難う。もうひとり、孫が出来たみたいだった。」あのりんご売りのおばあさんがいた。「正しい事を教えて行く努力をするよ。今日は気持ちが良かったよ。」そう言うと、すーっと消えて行った。
マルトゥインは、きょとんとしていた。続きは明日のお楽しみ・・・Copyright2009 実祝プランニング★★★★★★★★★アドベントとともにその関連からHAPPYを見つけていきたい。同じみ言葉から、様々なことが示される『詩篇43編3節・どうか、あなたの光とまことを送り、私を導いてください。あなたの聖なる山、あなたのお住まいに向って。』神のまことは、遠く離れた場所にあるのではない。あなたのすぐ隣に存在している。存在を明らかにして見せていくのは、あなたの心と行いである。小さな心からの親切は大きな神の存在を表す。