左手の英雄、ガイウス・ムキウスのHAPPY その3

8月15日(土)曇り
『1対1で向き合える人達の勇気は、見えない力が働き善き結果へ導かれる。』実祝プランニング語録
剣は戦いの道具である。敵の息の根を止めてしまう戦闘道具であり、ムキウスが左手で受け取った自分の剣はポルセンナを刺し殺そうと用いた剣である。
ムキウスに剣を返したという事のなかに、ポルセンナの勇気と心意気も伺える。
ポルセンナの兵士達に囲まれて捕われ、身動きの出来ないムキウスを殺すのは簡単なことだ。
しかし、ここでポルセンナはムキウスを『英雄』と認めたのである。口先だけではない。だからポルセンナに戦いの道具である、剣を返したのだ。剣を返したということ自体、ポルセンナはムキウスを解放するという証明なのだ。多分、間を置かずにムキウスが何も言わずとも潔く返したのであろう。ムキウスもそのポルセンナの心意気を痛いほど感じた。
このことが引き金となり、ポルセンナの心が和平に傾いたのである。それゆえ左手の英雄なのだ。
どうしてもムキウスに脚光がいってしまうが、私はポルセンナにも注目したい。
もし、ポルセンナが卑怯で目先のことしか考えられない人物であれば、ムキウスの言葉など右から左で、火あぶりにし即座に処刑する事も可能だった。>彼らは、敵でありつつ お互いを勇士と認め、武器を持たずに互いに無防備な心で1対1で正面から向き合ったのだ。この2人の心意気が和平に導いたといっても過言ではい。
『誠実な証人は人の命を救いだす。欺く者はまやかしを吹聴する。聖書箴言14:25』今は悲しいかな、自己利欲、自己保身のために人の物をかすめ、返さず、それを悪用する人もおられる。そういう人は、ポルセンナとムキウスのように1対1で向き合う勇気と心の大きさがないように思う。嘘をつき、相手を陥れることを平気でされ、それを正当化までしていく。
自己利欲が土台となっている限りは、上辺を繕っても本物ではないから、自己利欲は必ず顔を出してくる。そして、言葉を出さずとも多くの人を傷つけているのだ。

ポルセンナは勇士であったが優しい人でもあった。その優しさは?続きは明日の、お楽しみ・・・。
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