マルクス・アティリウス・レグルスの忠誠のHAPPY その2

8月4日(火)晴れ
『出来事は計算しつくすことが出来ても、人の誠意は計算の上に存在しない。』実祝プランニング語録
戦争は失うもののほうが多い。そのなかにおいて、人間としての大事なモノを身につけている人は、それが言葉だけでなく、行いにも果敢に出てくる。BC.262年、ローマはカルタゴのアグリジェントの町を包囲した。結果はローマの勝利に終わり、アグリジェントは陥落。アグリジェントを制圧したローマは
25,000人もの住民を、なんと全て奴隷として売り払ってしまった。このアグリジェントの陥落がローマとカルタゴの全面戦争につながってしまった。
陸の戦いではローマは海軍をもっていなかった。しかし、同盟国から軍船を供出してもらい、「カラス」と呼ばれる浅瀬を用いて、相手の船に乗り込む戦術により、カルタゴ軍を撃破する。この後、マルクス・アティリウス・レグルスに率いられたローマ軍がアフリカに上陸した。そしてカルタゴ辺境の侵略を行いはじめた。
当初はレグルスの勝利続きで、カルタゴに講和を強く望んだ。しかし、このときの条件が大変厳しい内容であったため、講和の交渉は失敗に終わった。カルタゴは返答の代わりにスパルタ人傭兵のクサンティッポスを雇い軍隊を再編する。しかしここでローマは友軍の援助を待たずに戦いに臨んでしまった。クサンティッポスはカルタゴが得意とする海上での戦いの優位性を取り戻し、勢いに乗ってローマ軍を本拠地から切り離し、チュニスの戦いにおいてローマを破り、レグルスは捕虜として捕らえた。
チュニスの戦いで破れたといえども、まだ戦いは続いていた。
カルタゴは戦いをやめてローマと講和を結ぼうとした。そしてレグルスに言った。「ローマと和平を結びたい。」レグルスは答えた。「条件は何だ。」「条件はお前が負けた戦いのことを話し、和平を結ぶこと。しかし、もしローマが和平に応じなければ、お前は再びカルタゴの牢獄に戻って来るのだ。」
レグルスは約束した。「わかった。ローマが和平に応じなければ、この牢獄に戻って来よう。」
カルタゴにとっては、全て意のままに出来る計算は出来ていた。レグルスは、ローマに戻された。
『私にはあなたの戒めがあるので、わきまえがあります。聖書詩篇119:104』さあ、どうなっていくのか?続きは、明日のお楽しみ・・・。
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