マルクス・アティリウス・レグルスの忠誠のHAPPY その3

8月5日(水)晴れ
『正しい道を守る者は約束を果たす。』実祝プランニング語録
レグルスは、カルタゴからの和平の条件を携えて、ローマに戻った。ローマに戻ると、この勇士の帰還を誰もが喜び歓迎した。特に妻と子供達はもう、別れたくないと願った。
さて、ローマには王に助言を与え律法を司る元老院と呼ばれる長老達がいた。彼らは早速レグルスに会いにきた。
そして、この戦争に対するレグルスの意見を求めた。レグルスは答えた。
「私は、カルタゴから、ローマはカルタゴとの和平に同意するように、その説得をするために、このローマの地に返されました。確かに、いくつかの戦いには敗れました。私も多くの兵を失い、捕虜の身となりました。しかし、この戦いはローマの勝利が見えています。カルタゴは、戦いに疲れています。そして戦う士気も低下しています。あと、少しの戦いで、必ず、ローマは勝利します。戦いを続行するのが、ローマの得策です。和平に応じてはなりません。」
それを聞いた元老院達は、戦いの継続を決定した。カルタゴからの和平の話は、白紙に戻すこととなった。しかし、これでは、ローマの大事な勇者、レグルスを再びカルタゴに戻すことになる。レグルスをカルタゴに戻す事は、レグルスの命をくれてやると返すことなのだ。
元老院達は困った。そして言った。「レグルスの代わりに、誰か他の者を送ろう。」
レグルスは、首を横に振った。「私はローマ人です。誇り高きローマの兵士が約束を守らないというのですか?私はローマの勝利と引き換えに、カルタゴに対しては約束を守ります。約束をしたことを破るわけにはいきません。私がカルタゴに戻らなければ、ローマは嘘つきの国と、国の威信を汚すことになります。私はローマを不信の国と、誰にも呼ばせることを許しません。約束どおり、カルタゴに戻ります。」レグルスは言い張った。
約束を守れる人は素晴らしい。嘘のない道を歩ける人は道が険しくても、同じ歩みを崩さない。『だから、あなたは良い人人の道に進み、正しい人人の道を守るが良い。聖書箴言2:20』さて、レグルスはどうなるのか?続きは、また、明日・・・。
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