不毛なサイクルを止めるHAPPY その2
7月19 日(日)曇り後晴れ
『前に進もうと努力している人に心からエールを送り続けるHAPPYがある。』実祝プランニング語録
何日か前の新聞に、刑務所に入っている人達、そして出所後をテーマにした記事が綴られていた。
様々な人達の実例が載せられていた。問題になるのは、刑を終え出てからだという。
そういう方々を一時的に受け入れる更正施設も今は、随分整ってきてはいるが、6ヶ月以内に出ないといけない。その間に仕事を探し、住まいを決めないといけないのだ。
しかし、今は新卒や転職でも、難しい時代だ。だから余計に困難なのだ。
その上、そういう方々の噂をする人がいる。更正して真面目に頑張りたいと思っている足をくじくのだ。噂をしたり、見下したりする人達は、ご自分は正しい人間という意識を持っている人が多い。宗教もきちんと持っていたりする。でも、失敗をした人達が更正しようと努力している心も理解しないで、どこかで見下している。
そういう人達を、神様は「パリサイ人」と呼ぶ。パリサイ人は良い肩書きを持っていたり学歴もある人も多い。外側では悪い事はしない。宗教の種類は関係なく、宗教的な戒律は全て守っている。しかし神様はその心の内側が問題だと指摘される。
起きた良くない事は、戻せないのだ。その戻せないことを、パリサイ人達は、捜し当て、ほじくっては、無意識のうちにその人達を攻撃している。起きた良くないことで、自分達に何かが降りかかったわけでも、痛みがあったわけでも、悲しんだわけでもない。その人達の重い荷物を持つわけでもない。噂や見下すことで、私たち自身がパリサイ人にならないようにしたいものだ。取り返しのつかない噂を吹聴することで前に進もうとしている方の足をくじいてはいけない。本来ならくじいた責任を大きな存在からは、問われるはずだからだ。くじいたという自覚があるならまだいいが、自覚がもてない人もおられる。教戒師の方と刑務所の慰問に伺った時、警察の方は[今は刑務所が満杯なのです。]そう仰った。真面目に頑張ろうとしても傷つけられくじかれ、
刑務所にいるほうがいいと、戻ってくるらしい。これは難しい問題だが、せめて前向きに頑張ろうとしている方々を暖かく見守る気持ちがお互いにあれば、痛みは減るかもしれない。以前は良くない事をしたかもしれないが、今は正しい道を歩こうと心身ともに努力していることのほうが素晴らしいのだ。一人ひとり、表向きは悪いことをしてないようでも、誰かを裏切ったり傷つけている事をしない人のほうが少ないのではないか? 『わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。聖書マタイ9:13』暴力団で刑務所に入っていた人でも、更正して牧師にまでなった方も居られるのだから。明日は、実際にあった素敵な友情のお話、続きは又明日・・・。Copyright2009 実祝(みのり)プランニング