お手本になったフラナガン神父のHAPPY その3
6月28日(日)晴れ
『本当の愛による祈りと努力は心の焦げさえ、一瞬にして消すHAPPYな力を持つ。』実祝プランニング語録
心の[焦げ]がそのまま強固に残ったままのエディだが、ある日、神父と二人で映画を観る機会があった。
この時、神父が驚いたことがある。
少年ギャング団のボスのエディが、食べ物に対しては正常であったことだ。
ホット・ドッグやハンバーガー、くるみやチョコレート、アイスクリームや変な強壮剤にHAPPYな事に全くはまっていなかったのだ。
食事を親から与えられない子供達は、普通ならこれらにはまって、中毒のようになっている事が多いのだ。
医学的にみても不思議だった。
しかし、それ以外は、エディの心は[焦げ]で覆われたままだった。
愛と信仰に満ちたフラナガン神父でさえも、エディのことでは困難を感じていた。
春の穏やかなある日、エディは神父の仕事部屋に行き、こう切り出した。
「フラナガン神父、ぼくは神父の手にはのらないよ!」神父は驚いた。
「エディ、君は何が言いたいのかね?」
「言いたいこと?たった今、ぼくはこの施設の料理長の顔に、つばをはきかけてきたんだ!文句がある?」
神父は答えた。「エディ、それでも私は君が本当はとても良い子だと信じているよ。」
エディは叫んだ。「フラナガン神父!ぼくが言ったことが聞こえていないのかい?
今ぼくは、料理長の顔につばをはきかけてきたと言ったんだ!こんなぼくのどこが、良い子なんだい?神父のいうことはおかしい!」
フラナガン神父は心の中で神に祈った。
「天の父よ。エディが言う事は最もです。何もしていない料理長につばをはきかけたのですから。
しかし、神よ。私をお導きください。エディにはこれが最後のチャンスかもしれません。あなたのお力でエディの心を開きお助けください。」
『私の力、あなたを私は見守ります。神は私のとりでです。聖書詩篇59:9』
どんなに神父や多くの人が努力しても[焦げ]からエディの素直な心を引き出す事は無理だった。
しかし、この直後、この厚い強固な[焦げ]は神の愛によって一瞬にして消されていったのだ。奇蹟が起きた。
続きは、また、明日・・・。
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