ローザ・ボナールのHAPPY その5

5月26日(火)晴れ
『前進せよ、と困難の中でも癒しとHAPPYと慰めは語りかけている。』実祝プランニング語録
私はロザリィの絵を全て見たわけではないので、断定はできないが、絵の多くは馬であり、高原地の生き物である。人物画もあるが、人物からも強いメッセージ性を私は感じる。
モーセと言う人物がイスラエルの民を引き連れてエジプト軍から逃げていく途上、目の前には紅海が広がっていた。もうここまでか・・・と思った時、神はモーセに『前進せよ!あなたの杖を上げ、手を海の上に差し伸ばして海を分けよ。民は海の乾いた地を進み行け。』そう言われた記述が聖書にある。
ローザ・ボナールがもし裕福でどんなモデルでも雇える境遇にいたら、彼女は馬をモデルにしなかっただろう。素直そうな顔をした何十頭もの羊が羊飼いを信頼して周囲に群れている絵などは描かなかったと言うより、描けなかったのではないかと私は思う。その絵には物言わぬHAPPYな言葉が、自分が悲しみの雨の道を歩いてきた土台のもとに多く語られているからだ。自分が貧しい中、苦労し悲しんで、それを受け留めてもらえたのは、ローザ・ボナールが信頼する羊飼い・・・つまり祈りを聞いてくださる大きな存在しかいなかった。全身から湧き出る感謝や祈り、信頼が自分をそこに置きかえて絵の中に生きて映し出されたのではないか?モーセと民達が紅海を渡り終えた時歌った歌がある。『主は、私の力であり、ほめ歌である。主は、私の救いとなられた。聖書 出エジプト記15:2』ロザリィは絵を描くごとに、同じように心で歌ったのではないか?モデルを雇うお金はない、もうここまでか・・・と思った時、紅海は分かれた。目の前に馬と言うモデルが現れたのだ。駄目かと思える中にも、HAPPYと導きは必ずあるんだ。もうここまでか・・・と目の前に失望の紅海が広がる時、希望を捨ててはいけないよと、今生きている私達に、絵から癒しとHAPPYと慰めが語りかけているようにさえ思える。Copyright2009 実祝(みのり)プランニング

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