クリスマスのバラの奇蹟 アボット・ハンスの愛
12月24日(金)
『愛情は上から目線ではない。』実祝プランニング語録
アボット・ハンスは、食べ物を持っていたが、疲れていたので眠らせてもらうことにした。平修士も若いとは言え、険しい山道の旅で疲れていたので眠らせてもらった。
平修士が眼を覚ますと、アボット・ハンスはもう起きて、たきぎにあたりながら、泥棒のおかみさんと話をしていた。
泥棒のおやじさんは、話を聞いてはいたが、背中を向けていた。
アボット・ハンスは、ここまで来る途中に見た、村の人達のクリスマスを迎える準備や、美しいクリスマス・ツリーの事などを話していた。
おかみさんは、自分の若い頃を思い出した。自分も以前は、同じようにクリスマスを喜んで準備していたのだった。
その時、おやじさんが振り向いて声を荒げた。
「なんて司祭だ!わしがおたずね者でここから出られないからといって、女房と子供たちを奪いに来たのか!」
アボット・ハンスは穏やかに話した。「いいえ、アプサロンの大司教に頼んで、あなた達を釈放して頂く手紙をもらう、それを約束したのでここに来たのです。」
すると、おやじさんもおかみさんも、笑い出した。「司祭さんよ、もしそれが本当でアプサロンの大司教から、釈放の手紙がもらえたら、もう、2度と盗みはしないよ。」
アプサロン退大司教から釈放の手紙はもらえるのか?続きはお楽しみ!
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