光の天使のHAPPY 聖・ヨハネ・ボスコの献身

9月14日(月)晴れ
『捧げた深い部分が姿を見せるとき、大きな感動が起こり、新たな使命が芽を出す。』実祝プランニング語録
19世紀後半のイタリア統一運動と、産業革命の波の中で、若い青少年達の人間性がそこなわれていった。イタリア統一運動は1815年のウィーン会議からイタリアの統一目的とした政治・社会的な運動である。これは1871年、普仏戦争で幕を引いた。普仏戦争はフランスとプロセイン王国(後のドイツ帝国)の戦争でプロセインの勝利に終わった。そして産業革命によって工場に機械が導入されていった。これにより大量生産が行われ物価は下がったが、素人に近い者でも可能な単純な労働作業になり、劣悪な環境での労働が生まれ、都市がスラム化してきた。
ヨハネ・ボスコはこの動向の中で、多くの若い青少年達が貧しく悲惨な環境の中放置される現場を目の当たりに見た。自分も小さな頃は貧しい家庭中で育ったため、心を痛めた。
自分の聖職者としての使命はここにあると、ヨハネ・ボスコは青少年達の為に生涯を捧げる決意をした。1859年に「サレジオ会」という修道会を結成し、学校事業、教育、人間形成、社会事業等を通して多くの若い青少年達の育成にあたった。良くない環境の中、心がすさんでいる若者達に、教育と愛と救いの手を差し伸べていった。
このサレジオ会は北イタリア出身の司教、聖・フランソワ・ド・サール(1567年~1622年)に由来している。
「一樽の酢より一さじの蜂蜜のほうが、人人の心をとらえることが出来る。」優しさと人を大事にするこの聖・フランソワ・ド・サールの残した言葉に感動を覚えてその理念に基づいているという。現在サレジオ会の本部はローマにあり、ヨハネ・ボスコの志を引き継いで世界各国で青少年の教育活動がされている。日本においても1926年から活動が始まり、多くの学校を設立し、一貫した教育がなされている。この活動によって青少年達が良い人間形成へと導かれ大きな存在と正しく歩くようになっていき、青少年の将来に希望を灯していった。  『若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いてもそれから離れない。聖書箴言22:6』聖職の職についているから聖職者でもなく、建物や宗派の問題でもなく、捧げきった深い部分が問われ、本当の献身をしているから聖職者なのだろう。続きは、又、明日・・・。
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