独眼の英雄、ホラティウスのHAPPY その1
8月9日(日)雨
『根が張った勇気は、絶対絶命と見える状況にも背を向けない。』実祝プランニング語録
傲慢王、タルクィニウスはエトルリアで復位を企んでローマと戦った。その時2人の息子を失ってしまった。しかし、懲りない傲慢王なのである。
追放された王、タルクィニウスの先祖はエトルリア系であったため、エトルリアの王たちと手を組んで、ローマへの復帰を企んでいた。このタルクィニウスの盟友にイタリア全土で最も有力な王エトルリアの王ポルセンナという人がいた。そしてポルセンナはローマに宣戦布告を告げた。
ポルセンナは軍を率いての戦いにめっぽう強かった。
ポルセンナの軍隊は、時の執政官「プラエトル」のプブリコラとルクレティウスをも傷つけ、2人とも担がれてローマに帰って来た。もう、駄目かと人人は意気消沈してしまった。
ポルセンナはひるむことなく、ティベリス川にある1本の橋を目指して進んでくる。元老院達は言った。「この橋がポルセンナの手に落ちれば、もう防ぎようがない。そうなれば、ローマは敗北だ。」
さてここから「独眼の英雄、ホラティウス・コクレス・ヘルミニウム・ラルティウス」の登場である。
橋の番兵であり、勇者であった。ホラティウスは橋の向こう側にいた。ポルセンナ率いる軍が間近に迫ってくるのを見ると反対岸に待機しているローマの兵士たちに呼びかけた。
「皆で力の限りを尽くして橋を切り落とすのだ!私の左右にいる、この2人の兵士と共に私が命をかけても敵を食い止めてみせるから!」と。
その時の、ホラティウスの果敢な言葉を、後にイギリスの歴史家であり、詩人の「トーマス・バビントン・マコーレー(AD.1800~1859 )」は詩にうたった。
「この世に生を受けた者ならば、誰のもとにも、早晩死は訪れる。ならば、絶対絶命の危機に立ち向かって、死ぬのに勝る最後があろうか。先祖の遺灰と神々の神殿のために、命を捧げるのに勝る最後が!」ホラティウスを含む3人の勇士たちは、ポルセンナの軍を寄せ付けない戦いに、命がけで臨んだ。 『すべての生き物のいのちと、すべての人間の息とは、その御手のうちにある。聖書ヨブ記12:10』さあ、どうなっていくのか?続きは、明日のお楽しみ・・・。
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