アルキメデスが見つけたHAPPY その6
7月30日(木)晴れ
『友情は相手を賓客として扱い、認める中にある。』実祝プランニング語録
シラクサの弱点。それはこの頃、シラクサ王国は100万都市といわれるほど人口の多い街になっていた。紀元前212年に入ると食料の備蓄問題がでてきた。マルケルスはこれを待っていた。食べ物がないと飢え死にしてしまう。そして降参するように促した。「命は保障してやる。食べ物も与えよう。」と。
そのうちシラクサの兵の中でマルケルスに降参したほうがいいと思う者がひそかに出てきた。彼らはシラクサの内部情報までマルケルスに流した。
さて、攻囲されているだけで大きな戦いもないシラクサは、豊穣の女神、アルテミスの祭りを行うことにした。これが3日間にわたって行われ、3日目には城中の殆どの兵士は酔いつぶれてしまった。
『「強い酒はどこだ。」とは君子の言うことではない。聖書箴言31:4』
マルケルスはこの日の夜に攻撃を開始。その上、命と食べ物ほしさに、ひそかにシラクサの情報を流していた裏切り者によって、城門まで開けられてしまった。しかし、マルケルスは部下に命じた。「アルキメデスに決して乱暴をしてはならぬ!彼を賓客として大事に扱うのだ。」と。
この時、アルキメデスは何をしていたのか?なんと円周率の計算をしていたらしい。そして中庭で幾何学の図形を書いていた。人が酔いつぶれている中でもアルキメデスは、それに流されず、研究をしていたのだ。アルキメデスは強靭な身体は持っていなかったかもしれないが、彼も立派な勇士であった。マルケルスから、アルキメデスは殺すな、と命令されていたにもかかわらず、命令に従わず剣を抜いた兵士がいた。
アルキメデスは言った。「こら、この図形を踏んではならぬ!図形の円を描き終らせてくれないか。」さて、図形をかき終える事はできたのか?
続きは、又、明日・・・。Copyright2009 実祝(みのり)プランニング