本当の友情のHAPPY その2

7月21日(火)雨
『事態に関係なく、友を信じきれる友情には嘘がなくHAPPYだ。』
実祝プランニング語録
シラクサの王、ディオニュシオスは、笑いながら言った。「貴様をこのシラクサから去らせる事は、逃がすことと同じではないか?故郷に戻ると二度とシラクサには戻って来ない事は解っておる!」ピュティオスは答えた。「いいえ、私はお約束は守ります。帰ってまいります。」「貴様がシラクサに戻って来ることの保証はどこにあるというのだ!」その時、それまでそばで黙って聞いていたピュティオスの親友、ダモンが前に進み出て言った。「ディオニュシオス王様。私がピュティオスの身代わりとなりましょう。ピュティオスがシラクサに戻って来るまで、私を捕虜としてください。ディオニュシオス王様。私たちの友情の絆につては、よくご存知のこととお察しいたします。親友である私が捕虜として置かれている限り、ピュティオスは必ず戻ってまいりましょう。」
ディオニュシオスは、しばらく黙ってこの2人を見つめていたが、2人の決心が本物であることを見た。「よいだろう。しかし、ピュティオスが期限までに戻らず約束を破れば、ダモンよ、貴様を処刑する。それが条件だ!」「王よ、ピュティオスは必ず約束を守ってくれます。私は信じております。」「よかろう。では直ちにダモンを牢に放り込め!」
ダモンは牢に放り込まれ、ピュティオスは家族に別れを告げに旅立った。何日かが過ぎたが、ピュティオスは戻ってこなかった。ディオニュシオスは、ダモンは親友にとうとう裏切られたのだ、そう判断した。そこでダモンをあざ笑うために、牢屋に足を運んだ。「もう、約束の期日まで僅かだ。いくら仲が良いといっても、ピュティオスとて家族が愛おしいだろう。貴様が捕虜になれば自分の命は助かるわけだ。ピュティオスにまんまと、騙されたな。」ディオニュシオスはせせら笑った。「いいえ、ディオニュシオス王様。ピュティオスはきっと何かが起きて遅れているだけです。」ダモンは全く疑っていなかった。 
『互いに心の中で悪を計るな。偽りの誓いを愛するな。これらはみな、わたしが憎むからだ。- 主の御告げ。聖書ゼカリヤ書8:17』
 「もしかしたら、風が思うように吹かず航海ができないのか、あるいは、旅の途中で怪我をしたかもしれません。しかし、人間の力の及ぶ範囲なら、最大限の努力をして、ピュティオスは約束の時間までに戻ってまいります。私は今、ディオニュシオス王様の目の前におります。ピュティオスが信頼できる友である事はそれと同じだけ確かな事実です。」しかし、ピュティオスの姿はまだ見えない。続きは、又、明日・・・。
Copyright2009 実祝(みのり)プランニング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)