マリー・ドレスラーのHAPPY その4
5月30日(土)晴れ
『苦しみと対面した後、苦しみさえも輝かせるHAPPYを選びたい。』実祝プランニング語録
フランシスが書きかえた脚本によって、マリー・ドレスラーは女優として見事に復帰した。
「アンナ・クリスティ」で見事な復帰を遂げた同じ1930年、フランシス・マリオン脚本、マリー・ドレスラー主演の映画「惨劇の波止場」は、何とHAPPYな事に、第4回アカデミー・主演女優賞に輝いた。ドレスラー62歳の時である。この役は娘のために人を殺めてしまう難しい老婦役だった。62歳での主演女優賞は、1989年80歳のジェシカ・ダンディに塗り替えられるまでは最年長記録であった。その後、ドレスラーはどうなったのか?スクリーンで愛されただけでなく、スターと言うよりは
「ハリウッドの太陽」のような存在になった。ファンからは忘れられ舞台や映画の仕事は何も無くなり、辛い寂しい時間を長く深く体験したドレスラーは、その痛みや傷や悲しさを理解できるようになっていた。ハリウッドにいる多くの若い娘達のHAPPYな母親として慕われた。悲しむ人達ともすぐ親しくなれた。また、女優を目指して遠くからハリウッドに出てきて、孤独や厳しい試練に耐えられなくなると、彼女達は狭い路地にあるドレスラーの家に足を運んだ。ドレスラーは彼女達に「あなたは人気を得ようとか、人人の心を捕らえようなどと考えてはだめよ。誰か人に賞賛されようとしないで、自分のお母さんがあなたの心を見て、喜んでもらえるような、そんな人になりなさいね。」絶望の崖に立たされ希望を失いかけている人達に、いつもこう言っては慰めと力を注いだ。
シエイクスピア全集を出版したサミュル・ジョンソンも言う。 『偉業は、力ではなく、忍耐によってもたらされる。』と。
苦労したからこれらが出来るわけでもない。逆の人もある。苦労を善に用いるか、その反動から自分の利欲に用い傲慢になるか、二通りの人がいる事は皆さんもご存知のはずだ。 『私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。聖書 第2コリント1:4』苦しみと対面した後、ドレスラーのようにそれすら、輝かす事が出来るHAPPYを選びたい。続きは又、明日・・・。
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