試練の中の幸い、シャルル9世
4月17日(木)
『試練の中、幸いが充満する。』実祝プランニング語録
シャルル9世が側近からスズランを贈られたことから、
5月1日がミューゲ(スズラン)の日となったわけだが、一体いつ頃に贈られたのだろう?
シャルル9世は1550年6月27日生まれ。
小さな頃は病弱で結核も患ったらしい。
兄の急死によって、わずか10歳で王に即位した。
しかし、政治の実権は母后のカトリーヌ・ド・メディシスが握っていた。
政治と宗教の結びつきが強かった時代。
宗教改革者、ジョン・カルヴァンがフランスでも支持を増やしていた。
けれど、カトリック派からは、プロテスタントはユグノーと呼ばれていた。
1562年以後のフランスはカトリックとユグノーの宗教戦争が起き、不安定な時代。
そんな中、シャルル9世はプロテスタントのコリニー提督を尊敬し起用した。
1570年20歳の時には、神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世の娘のエリザベートと結婚した。
結婚の2年後、1572年8月24日のサン・バルテミの大虐殺で、
尊敬し父とも慕うコリニー提督が暗殺されてしまう。
精神的に大きな打撃を受けたシャルル9世は、その2年後の1574年5月30日に
若くして死去してしまった。
波乱の多い、短い人生の中、10歳からあと1ヵ月ほどで24歳になる王としての期間のどこで
側近から、スズランを贈られたのだろう?
波乱、苦しみが大きかっただけに、幸いの訪れというスズランを贈られたことは、
心に深く幸いが充満したことだろう。
試練に遭うことは苦しいことであるが、反面幸いを深く感じられる時期なのかもしれない。
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