弱さを生かす力
1月30日(木)
『弱いことが生かされる力を持つ。』実祝プランニング語録
相撲の技に「いなし(往なし)」という技がある。
正面からぶつかるのではなく、体をかわしたり手で払ったりして
相手の勢いをそらすこと。
武田信玄は、川の水の氾濫を、堤を高くするよりも、
多重に防御する方法を取った。
洪水がおそった場合、水をそのままはね返すのではなく、水を少しだけ堤防の開口から
外に流すというか水を外へと誘導することによって、
水の勢いを和らげて、水害を小さなものにする方法。
東京スカイツリーや古くは五重の塔の建築にも、柱の揺れを分散させるという、
建築部門での「いなし」の技術が使われている。
これは柔道の「柔能く剛を制す(三略)」にも類似する。
柔らかくしなやかなものが、逆に強く固いものを制するという意味。
「よく」という文字は良くではなく、能くと書き、
「可能にする」というすばらしい意味を持つ。
人は皆それぞれ弱さを持っている。
その弱さを認めて、弱さが長所に転じることもある。
三略とは、中国の兵法書のことであり、戦いのときに兵の動きや用い方を説いた書である。
弱い事を認める勇気と、弱さを良い方向に転じさせる「力」を
それぞれが持ち、「可能」だと信じることが、
さらにお互の力を生かしていける。
人間関係も素晴らしいものになると思う。
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