丁寧なたい焼き
11月20日(水)
『丁寧さは時間と手間が必要。』実祝プランニング語録
天然鯛焼きというものをご存知だろうか?
普通のたい焼きとは違い、一匹ずつ一つの焼型に生地と餡を入れて火床の上で様子を見ながら焼いていく、そんなたい焼きである。
一つの焼型のことを「一丁」と呼び、一丁が2キロの重さ。
食べてみるとこれが「美味しい!」
だから注文も「一つ」とか「一個」ではなく「一匹」と、魚のように扱う。
生地は薄く、餡が尻尾の先までたっぷりと入っている。
餡も甘味を抑えているので、男性にも人気。
男性達もよく買っている。
けれど、一匹ずつ焼くために、時間と手間がかかる。
並ばないと買えない。
焼く効率というのは、良くないかもしれないが、一匹ずつ丁寧に焼いてくれるというのは、食べるほうも、丁寧に味わうことが出来る。
文明の利器が発達したお陰で、スピードが競われる時代になった。
しかし人と人との関わり、そして人が生きることをつなぐ料理などは、
機械にはできないことが沢山ある。
天然鯛焼きは、普通のたい焼きよりは少しだけ価格もアップする。
それを並んでまで買いたいという中に、「人が人としての大事な温かみ」を感じるからかもしれない。
小豆の餡は、ポリフェノールも多く、身体にも良い。
機械とスピードに囲まれた中で、人は本能的に、「生きていくのに必要な温かさ」
のようなものを察し選んでいるのかもしれない。
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