人もインコも励ます
5月23日(金)
『悲しい体験は人を励ます喜びに変わる。』実祝プランニング語録
苦しいこと、辛いことを経験したなら、
その経験は誰かを励まし、慰めることができる。
先日、動物病院に行ったとき、隣に2羽のセキセイインコをを連れた方がいた。
「どうされたのですか?」と聞くと、
どちらも生後1か月の雛。
そのうちの1羽は、急に足が立たなくなったとか。
もう1羽は、お腹に病気があると。
足が立たなくなったインコは、直ぐに「酸素室」に持って行かれた。
飼い主は憂鬱そうな顔で、待合室で心配されていた。
私も生後1か月のセキセイインコが、同じく
幼鳥性の病気で、看病・入院の甲斐なく、天に帰ってしまったことがある。
「苦しみ、それはともに受け入れ
ともに担いあうとき
喜びとなります。
(マザー・テレサ)」
私:「お腹の病気は、薬を飲めば治りますよ。
うちの仔も生後1か月でお迎えした時にその病気が
わかりましたが、治りましたから、早い時期なら大丈夫です!」
飼い主:「でも、お薬嫌がって飲まないんです・・・。」
私:「励ましてあげて、スポイドで
必ず身体に入れてあげてください。」
飼い主:「そうします。足が立たなくなった仔が心配で・・・。」
私:「うちも生後1か月で同じ病気になった仔がいました。
でも、その仔はあなたの所にどうしても、
お迎えしてほしかったのですよ。
だから、今その仔は幸せですよ。
どうなっても、あなたの所にいることが嬉しいんですよ。」
すると、その人に笑顔が出てきた。
私のほうが早く診察を終えたので、帰るときは、その仔に声をかけた。
「ちゃんと、お薬飲むんだよ。治るからね!」
その様子を受け付けの人も見ていた。
みんな笑顔になってくださった。
自分の経験が、少しでもお役人立てたら幸いだ。
そして、動物病院では、本当に一期一会なのだ。
悲しいことも、乗り越えた経験は、今度は
喜びを届けるお手伝いになるのかもしれない。
Copyright2014実祝プランニング