匿名サンタの贈り物を活かす
12月29日(日)
『贈り物は活かされてこそ贈り主の心が生きる。』実祝プランニング語録
昨日の「匿名サンタ」さんであるが、本を贈るとは、素晴らしい!
作家の曽野綾子さんが、「規則がないと動けなくなってしまったのは、本を読まなくなったから。」というようなことを書かれていた。
つまり、マニュアルがないとどうして良いのか、パニックになってしまうのだ。
判断力が弱くなってきたのだろう。
本を読むと、想像力がどうしても働く。
紙の文字に並んだ、漢字とひらがなから、物語を読み砕いていく。
例えば、「屋敷の門に続く道の両側には、パンジーが一筋のリボンのように並んでいる。」という文章があるとする。
すると、どんなお屋敷なんだろう?この道の幅と屋敷の門までの距離、どんな色のパンジーが咲いているのだろう?
これらを、想像し自分の頭で組み立てていく。
すると情景が目に浮かんでくる。
この想像した情景は、自分が判断したものなのだ。
同じ文章を読んでも、人によってその情景描写は異なってくる。
どの描写も間違いではない。
色んな広い見方が可能となる。
すると、人間としても、広い見方、異なった考えを受け入れる容量が増えてくる。
これが出来るような人は、ストーカーには、多分ならないだろう。
振られたこと、失恋したことも、受け入れることが出来る。
悲しく、辛いけど。相手を恨むとか報復には至らない。
自己中心なことも、しない人が多いだろう。
なぜなら、時間をかけても、丁寧に本を読む人は、
相手の立場を考えられるようになっていくからだ。
勿論、読む本を選ぶことは、大事である。
今は、「依存」が増えている。
自分の判断より、人の目や人からの評価を得たい、
もしくは現実では不可能な自分を簡単に作りたい願望というのは
「依存しているものに流されて、飲み込まれていく。」ことに似ていないか?
匿名サンタさんが贈った600万円もの金額の本は、子供達の将来には大きく深く役立っていくはず。
それには、まず大人が、本を読む姿を見せることだ。
匿名サンタさんの贈り物を活かすかどうかは、周囲の大人の姿も責任が大きいよ。
Copyright2013実祝プランニング