匿名サンタの贈り物
12月28日(土)
『良きことを産み出し、生み出す贈り物。』実祝プランニング語録
もうクリスマスは過ぎたが、匿名サンタが寒い北海道の阿寒町にクリスマスに、
素敵なクリスマスプレゼントを贈られた。
北海道釧路市阿寒町にある3つの小学校に、学校向けの書店を通じ、老紳士が
3千冊・総額600万もの金額の本を贈ったという。
誰に似ているかと言われれば、「三國連太郎さん」とか。
三國連太郎さんは今年の四月に旅立たれているから、三國連太郎さんではない。
その老紳士は「サンタクロースからの贈り物」としてほしいと、お金は即金で支払い、名前も名乗らず、
連絡先も言わないで去ったという。
本は素晴らしい。
ネットの進化により、大人も子供も本に接する人が少なくなった。
けれど、「紙の本」は脳にも情緒にも素晴らしい影響を及ぼす。
そして、大事に扱えば、何十年と読み継がれていく。
どういう意図で、その贈り物をされたのかの真意は、わからない。
しかし、子どもにも大人にも、感激という「おまけ」まで与えたプレゼントだ。
プレゼントという物は、自分のお金で贈ってこそ意味がある。
自腹を切り、想いを込め、愛を持ったプレゼントというのは、素晴らしい。
600万円という額の問題ではない。
小さな子どもが、おこづかいを一生懸命貯めた60円分のプレゼントをしてくれることも同じ。
プレゼントというのは、見返りを期待せず、相手が喜ぶこと、相手に役立つこと、相手の為になること、等等、
相手への愛情である。
本を通して子ども達が、良い感化を受けていくことも期待できるが、匿名で贈られたという行為の陰にある、
素晴らしい意志を子ども達が将来に映しだして欲しいと願わずにはいられない。
匿名で、多額の物を贈ることの本当の汗や
苦労を知っている人、
実践してきた人には、実践を続けてきた人には、
老紳士の隠された意志が想像できるはずだ。
イジメをしたり、ネットでの中傷、悪口を書いていくより、
自己保身のために人を陥れたり、排除していくよりも、
誰かに喜びを届ける背中のほうが、何千億も素晴らしい。
なぜなら良い連鎖を生んでいくから。
良くないこと、素晴らしくないことは、良くない連鎖を生み、
連鎖の反応は膿んでしまうからだ。
良きことを産み出す、生み出す人は、
素敵な「サンタクロース」だ。
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