どんな器を選ぶか

12月25日(水)

『水は方円の器に随う(みずは ほうえんのうつわに したがう)』孔子

10代の若者に、「ネットで悪口を書いて鬱憤を発散させていますか?」というアンケートがとられた。

3割が「悪口を書いて発散させている。」という統計が出たという。

アンケートで3割なら、少なくともその倍以上は実際にはあるだろう。

そして、書く言葉が汚いそうだ。

匿名性が高いと、わからないと思ってしまうらしい。

さて、上記の孔子の言葉を説明すると、

方とは、四角い形。円は丸い形。

水を四角い器に入れると四角を満たし、丸い器に入れると丸を満たす。

人は環境や人によって四角くも丸くも変化する。

良い人、良い環境に身を置くことの大切さを説いている。

今は色んなことが起き得る。

悲しいこと、悔しいこと、裏切られたこと等等。

それを親しい友人に聞いてもらうのは、まだ許せるしわからないでもない。

けれど、ネットで、悪口を拡散していく、煽っていくことは、自分にその悪口と煽りをやった深さと頻度は

自分自身に蓄積されていくのだ。

ネットの何かを利用することで、悪口やいじめ、嘘や欺瞞を感じるなら、

その器(ネット)から距離を置くほうが、賢明ではないか。

 実際そのようにして目が覚めて、本来の自分に戻った若者もいると聞いた。

最近は、若い女の子の恥ずかしい写真を、振られた仕返しということで流されていくケースが多いらしい。

大半が付き合っていた、元彼氏。

そこには、愛情はない。仕返しのつもりだろうが、実は流している本人自身が本人自身を傷つけて毒している。

本当に大切なことは何なのか?

ネットに流される時間を、自分と向き合い、人を愛する時間に変えるほうがずっと良い。

ネットゲームで人格や生活がどうしようも無いほどに乱れてしまう人がいる。

それも悲しいことだが、しかし、それは自分の限られた周辺に迷惑をかける。

ネットでの悪口、中傷、煽り、憎しみは、広い範囲に及ぶ。

自分の知らない範囲まで広く及べば及ぶほど、流した本人の心に深く深く、それも自分は全く気づかないうちに

自分の中に傷と毒素を注入しているに等しい。

それがどれほど怖ろしい結果を自分にいずれ招くか・・・・。

今日はクリスマス。

クリスマスは「もろびとこぞりて」という歌にあるように、「全世界のすべての創られたものよ。自然も動物も

植物も樹木も虫も、そして人間も喜び感謝せよ。」という意味を持つ。

喜びと感謝は、他者に憎しみを与えることはない。

喜びと感謝は、他者を助け、励まし、他者に喜びを注入していく。

宗教を越えた場所から、大きな存在は、全ての人の心の底を見ておられる。

どんな器に随う(したがう)かは、自分が選ぶもの。

私は喜びと慰めと励ましの器を選びたい。

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