食は慈しみ
12月13日(金)
『料理は慈しみと思いやり。』実祝プランニング語録
なんと、1924年生まれ、89歳の現役バリバリの料理研究家がおられる。
鈴木登紀子さん。青森出身の方だ。
NHKの今日の料理という番組にも時々登場される。
この鈴木登紀子さんが、「料理は手間をかけることが大事。」と仰った。
材料を切るにも、面倒くさいと思わず、一つ一つ丁寧に切る。
切るときに、食べてくれる人のことを思いやりながら、心を込めて切る。
そうすることで、料理の味、仕上がりが美味しくなるという。
鈴木登紀子さんのお母様が、やはり心を込めて家族の為に毎日料理をされていたと。
その時代は、冷蔵庫もないし、電子レンジも、ミキサーもない。
手間をかけることを嫌がっていては料理など出来ない時代。
男性の食べる料理が、産まれてくる子どもに影響するという科学的な裏づけが最近出たが、食べるものは命とつながっている。
そして料理をいただく時のありようも、マナーも大事だといわれる。
料理番組で、鈴木登紀子さんが料理をされ、女性アナウンサーがその料理を食べることになった。
料理を盛った器の持ち方、箸のつけ方に鈴木登紀子さんが、アナウンサーに駄目だしを出した。
食べる時の姿も大事なのだと。
難しいことは言われていない。普通のことであったが、アナウンサーは苦労されていた。
最近は、ファミレスに行っても、食べながらスマホを操作している家族の多いこと。
本当に身体と気持ちで料理を食すると、心にも身体にも良い影響を及ぼす。
毎日のことであるなら、尚更だ。
昔の方は日常で普通に、マナーを教えられ、感謝して食べた。
鈴木登紀子さんによると、料理と言うのは「滋味(じみ)ともいうのよ。」と。
慈しんで作り、慈しんで食べる時、心が豊かになり、一緒に食べる人たちの互いの思いやりが増していくのだと思う。
食べる姿、大事にしたい。=作ってくれた人への敬意。
食べる心、大事にしたい。=作ってくれた人への感謝。
それらは、食材への感謝~自然への感謝~すべてのものへの感謝につながっていくと思う。
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