倍返しは仕返しではない

9月12日(木)
『倍返しとは、仕返しではない。』実祝プランニング語録

最近は、「倍返し」という言葉が流行っている。
テレビの半沢直樹の影響だろう。
しかし、「倍返し」は、仕返しのことではない。

テレビのストーリを今まで見る限り、半沢直樹がイジメをしたり、仕返しとしての何かをしているわけではない。

相手がしている卑怯な「悪」や「いじめ」に対して、その悪がはっきり浮上してきたときに、相手がしている悪に、相手自身が責任を取らされているのだ。

倍返しは2倍の仕返しで、悪を返すことではない。
相手を自分が潰すことではない。

台詞の言葉だけが、違った意味で一人歩きしているように思う。

誰だって、理不尽なことを受けることがある。
コネを持っている者には卑怯なこと、ずるいことも平気で黙認されたり、
権力による圧力から、悔しい思いをしている人は多い。

そのなかで、仕返しや悪を返すこと、許さずに生きるようなことをするなら、形は違えど相手と同じことをしている。

それよりも乗り越えていく「生きかた」のほうがずっと素晴らしい。

「天網恢恢、疎にして漏らさず。(老子)」

今、自分が置かれている場で、「善」や「良き事」を計算なしに純粋に
行い、生きる方向に力を向けるほうがずっと素晴らしい!

天はすべてを見て、掴んでいるのだから。
良いことも、悪いことも、天の「返し」は「倍」では済まないかもしれない。

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