クリスマスのバラの奇蹟 泥棒一家は優しかった
12月28日(火)
『神の奇蹟は時間を超えて働く。』実祝プランニング語録
奥深い森の雪のじゅうたんが剥がされて、春が来た。
アボット・ハンスはひざまずき、野イチゴの花を1つつまんだ。すると、何ということだ!野イチゴの実が手の中で実った。
キツネが穴から出てきた。見ると子ギツネを連れている。おかみさんは、「いい子だねぇ。」と子ギツネをなでた。
おかみさんは、本当は優しい心の持ち主なのだ。
5人の子供達も大喜びで、野イチゴの実をお腹に詰め込んだ。そしてウサギやカラスとじゃれあって遊んでいる。
泥棒のおやじさんも、野イチゴを食べていた。がそばで、大きな黒い熊が立っていた。けれど、そばの木の小枝を折って、熊の鼻をたたきながら言った。
「さあ!早くおまえさんのすみかへ戻るんだ!ここでは誰も傷つけてはいけない。」すると熊は方向を変えて、去って行った。
泥棒一家は、本当は優しい心を持っていたのだ。勿論、泥棒は決して良いことではない。
それから,花がいっせいに咲き始めた。まるで映画の早送りを見ているようだ。草原には人の顔ほどもある大きな花まで咲いていた。
アボット・ハンスは、アプサロン大司教に持っていく花を摘もうとした。しかし、次々に咲く花は、全て美しい。
アボット・ハンスは1番美しいと思える花を摘んで持っていきたかった。
すると、あたりが次第に静かになっていった。遠くからハープの音色が聞こえだし、天の上から素晴らしい歌声が響いてきた。
アボット・ハンスは「天使の歌声」にひざまずいた。さあ、花を持って帰れるか?
続きはお楽しみ!Copyright2010 実祝プランニング