アドベント その23 人を前進させる力

12月21日(月)晴れ
『前進させる力こそが人を生かしていく。』実祝プランニング語録
2番目にマルトゥインの所に来たお客さんは、冬に夏服を着た女性であった。
冬に夏服を着ているというのは、今、必要なものを持ち合わせていないということだ。
物質だけでなく、精神的なものも困窮しているかもしれない。
お金や物を与えたら、それでいいのかというものではない。その人が自分で前進しようという、力をみなぎらせることが本当は大事なのだ。赤ん坊をかかえ、赤ん坊ともども前進しようという気持ちに、マルトゥインはこの女性に自然にさせたのだ。
それはマルトゥインが自分の大事な物をささげたからである。古い外套であっても、マルトゥインには『よそゆきの着物』であり、妻や子供達との思い出が詰まった外套だったと思う。お金も、これが書かれた時代で日本円に数えると、1ルーブル(¥1,000)の百分の1が1コペイカ(¥10)なので、20コペイカ=¥200くらいである。しかし、この時彼らにとっては十分なお金であった。小銭のように出していたお金と違い、マルトゥインも大事にしまっていたお金であった。
マルトゥインの小さな仕事場兼住居の部屋をみれば、すごいお金持ちでないことくらいは誰でも理解できる。
自分の大事な物、自分にとっては高額なお金を、見返りなしに女性と赤ん坊を活かすために、ささげたのだ。
その心を神は見ている。単に物やお金の額だけを神は見ない。
クリスマスは、そういう心を神にささげる時間である。
先日、駅前で中学生達が、歳末助け合い運動の募金活動をしていた。殆どの人が通り過ぎて行く。私は持ち合わせが
少なかったのだが、その中学生達が寒い中、土曜の午後、懸命に声を出し頭を下げている姿に感動した。だから募金に加わった。彼らは寒い中街頭に立ち、自分たちの利益にならずとも、それを越える多くのことを学んでいるはずだ。そこに協力していく事は大きな『心の教育』を担うことだと思う。続きは明日のお楽しみ・・・Copyright2009 実祝プランニング
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アドベントともににその関連からHAPPYを見つけていきたい。同じみ言葉から、様々なことが示される『詩篇43編3節・どうか、あなたの光とまことを送り、私を導いてください。あなたの聖なる山、あなたのお住まいに向って。』神のまことは、心をこめてささげる「物」「厚意」「行為」「お金」「時間」「公平さ」に表れる。量だけでも額の多さや見せ掛けの優しさではない。

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