光の天使のHAPPY 巨人
9月23日(水)曇り
『正しい光の存在には、心が安心で覆われる。』実祝プランニング語録
暗闇の中から、彼女の前に姿を現したのは、大きな巨人だった。
(もしかしたら、聖・クリスト・フォルスだったかも知れない。)詳細はhttp://d.hatena.ne.jp/happy-ok3/20090824/
その巨人は喧嘩で道をふさぎ、殴り合いをしている荒くれたちの真ん中に足を踏み入れた。
若い女性教師も後をついていった。すると不思議な事が起きた。喧嘩をしていた酔っ払いの荒くれ達は突然二つに分かれた。そして、道の両側の端に立ち尽くしてしまった。その上、この巨人と若い女性教師が、自分たちがあけた道の真ん中を歩いているのが、まったく見えていない様子だった。映画の中で、時間が止められたようなシーンのようだ。
けれど、2人が通り過ぎると、また彼らは元の位置に戻っていた。そして喧嘩が続けられていた。若い女性教師は、巨人の後についているだけで、安心だった。 『私を全ての恐怖から救い出してくださった。聖書詩篇34:4』その場を通り過ぎても、近くにいるのに、喧嘩を続けている、荒くれ達の目には、相変わらず、2人の存在そのものが見えていないようだった。巨人とともに歩く先には湖が見えた。いつもなら湖の外側の道を歩くのだが、彼女の家までは、直線的には湖を渡るほうが勿論近いし早い。
しかし、季節は春にさしかかっていた。まだ、湖の上には、氷は張っているものの、薄い氷の上にでも足を置いたら、たちまち割れて夜の冷たい湖にのみこまれてしまう。
巨人はそれでも、氷が張った湖の上を歩き出した。巨人には、どの位置が足を置いても安全な氷なのかわかっているようだった。時は1900年初め。辺鄙な田舎で街灯などの明かりもないのだ。
若い女性教師は巨人を信頼して、巨人が歩く後ろをぴったりとついていった。不思議なことに彼女はこの事態の中でも心は安堵感に覆われていた。多分、湖を渡ったといっても、直線的な歩き方ではなく、安全な氷の上を蛇腹のように歩いて渡って行ったのだろう。さて、2人は夜中の暗い湖の上を渡りきれたのか?
続きは、明日のお楽しみ・・・。
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