エトルリア国ポルセンナ王のHAPPY その2勇気を見る

8月17日(月)晴れ
『本当の勇気を持った人は、本当の優しさも持ち合わせている。』実祝プランニング語録
クロエリアが抜け出したのは、それなりの理由があったのだろう。ポルセンナはクロエリアの勇気に感動した。そしてローマへの帰還を許すことにした。その上、クロエリアに立派な馬を贈り、一緒に連れてこられた人質の中から、今度は一緒に連れて帰る者をも選ばせた。出来た人物だ。だが、クロエリアも思いやりと賢明さを備えた乙女であった。
人質の中からは、若い無垢な少年たちを選んだ。それは、貴族の若い無垢な少年達が、辱めの材料になりやすいと判断したからである。今でもパラティウム丘には、クロエリアが馬に乗った騎馬像があるという。
ポルセンナは人の中にある勇気とその中にある心意気を尊べる人物だったようだ。
今は、ここまで勇気を備えて、それを出せる人がどれほどいるだろうか?まず、自分の内に本当の勇気を育てることから始めないといけない。
BC.506年。ポルセンナはローマと和解した。和解だけではなく、撤退の際には、飢餓に見舞われていたローマに食料を残したという。敵国であったローマにである。ポルセンナは素晴らしい。今でも公共物の売り出しの際に、ローマではまず、ポルセンナの名前を挙げることになっているのは、この恩恵を忘れないためである。様々な政治的な背景から、戦争になってしまったが、敵であっても、人間である。
その事を、尊べる王ポルセンナと、自分の娘でさえも人質に差し出した公平なプラエトル、プブリコの心意気も素晴らしい。

『正義は国を高め、罪は国民をはずかしめる。聖書箴言16:34』そして、それらは、大きな存在が喜ぶ心と出来事だった。
ポルセンナは、王にふさわしい人物であった。
さて、タルクィニウスはその後どうなったのか?
続きは、明日の、お楽しみ・・・。
Copyright2009 実祝(みのり)プランニング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)