ルキウス・ユニウス・ブルートゥスのHAPPY その2

8月8日(土)晴れ
『正しい統治には、人も自分をも欺かない信念が必要。』実祝プランニング語録
傲慢王タルクィニウス追放後は王を置かず、王の諮問機関であった元老院に政務を担わせた。そして、亡きルクレーアルの夫であった、ルキウス・タルキニウス・コラッテヌスと共に元老院の代表としての「プラエトル」を設置し就任した。プラエトルとは古代ローマで命令権を持つ最高公職者である。BC.509年王政ローマは共和制ローマへと移行した。
共和制ローマとは、BC.509年の王政打倒からBC.27年の帝政開始までの間の古代ローマをさす。これは1798年に樹立されたローマ共和国、及び1849年に樹立されたローマ共和国とは区別するため、別名古代ローマ共和国とも呼ばれている。
王政ローマの王であったタルクィニウスは、王と呼ぶにふさわしくなかった。どんな肩書きを持とうが、それに嘘のない仕事が問われる。しかし、嘘をついている事さえ、ご自分で正当化してしまう人が悲しいかな存在するらしい。人間は誰でも、弱さを持つので失敗もある。しかし、それを認めて「ごめんなさい」が出来ることのほうが本当は強いのだ。
さて、タルクィニウスを追放した、ルキウスは王政から共和制に移行し、民のことを考える政治を曲げることをしなかったが試練が襲った。王政を復活させたいと希望する王党派が出て陰謀を企てた。その陰謀になんと、ルキウスの息子、ティトゥスとティべりウスが加担していた。自分の息子達ではあるが、共和制維持のために、2人の息子ティトゥスとティべりウスの首が斧で断たれるまでを威厳を保ちしっかりと見届けたという。
息子や娘が勝手気儘をしても、身内贔屓をして、庇ってばかり、という矛盾した行動はとらない。身内は庇いたくなるのが人情だ。しかし、それを許容したら、そこには上辺の正しさ、上辺の正論しか存在せず、人人から、本当の真実や志気を奪ってしまうのだ。ローマの人人は、都市を建設したロムルスの偉業もその他の功績も、国政の確立を保ったルキウスには及ばないと言った。
人も、自分をも、欺かない信念は素晴らしい。が、実行していくのはたやすいことではない。『欺きと不正の人から私を助け出してください。聖書詩篇43:1』
しかし、懲りない傲慢王は戦いを仕掛けてきた。
さて、どうなって行くのか、続きは明日の、お楽しみ・・・。
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