本当の友情のHAPPY その4

7月23日(木)晴れ
『本当の友は裏切らず、友の大事な思いを命がけで担う努力ができる。』実祝プランニング語録
シラクサの王、ディオニュシオスは、ダモンとピュティオスの友情に心底仰天した。
最初に処刑されるべきは、ピュティオスだった。ピュティオスの最後の望みを叶えてあげるため、ダモンは捕虜の身となった。たとえ、事情があったとしても、間に合わなければ、ダモンは代わりに処刑されていたのだ。
ダモンは処刑をも甘んじて受ける覚悟だった。なぜなら、ピュティオスは決して裏切ることが無いと信じていたからだ。自分が処刑された後になっても、必ずピュティオスは戻って来る。
そう信じていたからだ。
ディオニュシオスは、この2人の姿を見て、心が打たれたようだった。
手を伸ばし言った。「処刑は取りやめにする。」「それから、ピュティオスの傷の手当てをしてやれ。食事も摂らせよ。」そしてダモンの鎖を外した。
ディオニュシオスは、武力をふるい、人を陥れることで、のし上がってきた。友など信じる事は出来なかった。
ディオニュシオスは、2人に言った。「このような信頼と誠が友の間に存在することを、初めて知った。おまえたち2人の命を差し出した友情から、自分の間違いがわかった。そのほうびとして、おまえたち2人は自由にしてやろう。しかし、代わりに頼みがある。どのようにしたら、そのような友情を保っていくことができるのか、ぜひ教えてほしい。」
 『人の望むものは、人の変わらぬ愛である。貧しい人は、まやかしをいう人にまさる。聖書箴言19:22』
戦いに勝って、以前の君主から今の君主の座を射止めたディオニュシオスだが、心の底では自分もいつ裏切られるか、警戒ばかりがあったのではないか?まとっていた自己保身、自己保護の鎧は重く厚いものだったことだろう。友情の素晴らしさを教えてもらった事はディオニュシオスの人生でHAPPYなことだった。この友情の事実は2500年近く経った今も、本物であったから、
語りつがれているのだ。私たちの友情の希望の光として。
続きは、又、明日・・・。Copyright2009 実祝(みのり)プランニング

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