本当の友情のHAPPY その1

7月20日(月)曇り
『HAPPYな信頼関係は古代から現代に、時を越えて生き続ける友情の証。』実祝プランニング語録
紀元前400年代にシチリア島のシラクサ王国で実際に起きたHAPPYな友情のお話し。
シラクサは古代は正式にはシュラクサイと呼ばれ、紀元前734年頃にギリシャのコリントスの植民者がシチリア東岸に建設した植民地である。遺跡も残っている。シラクサの呼び名のほうが地名は一般的である。シラクサは世界でいち早く100万都市となった歴史のある街としても有名だ。多くの僭主(センシュ)を出した。僭主とは、継承された王位ではなく、武力によって以前の君主の位を奪って新たな君主となった人の事である。これは紀元前406年にディオニュシオス1世が僭主になった時の出来事である。シラクサ王国にダモンとピュティオスという、子供の頃からの親友がいた。お互いに信頼し合っていて、相手のためならどんな事もいとわない友情を持っていた。ある時ピュティオスが演説をした。その内容は「人間は、他の人達に対して無制限の権力をもつものではない。絶対的な独裁者であるなら、それは不正な王だ。」と。それを聞いたシラクサ王国の王、ディオニュシオスは怒り心頭になった。早速、ピュティオスとその友人のダモンを呼びつけた。
「おい!ピュティオス!民達を扇動して反乱を起こすつもりか!」顔を真っ赤にしてディオニュシオスは怒鳴り散らした。ピュティオスは平然とした顔で「真実を私は語っているだけです。」そう答えた。「もういちど言ってみろ!」ディオニュシオスは更に怒った。「私は間違った事は申しておりません。」ピュティオスは冷静に答えた。ディオニュシオスの声が更に響いた。「貴様が言う真実とやらは、王である私の権力が強すぎて、王が制定する法律が民を困らせると言うのか!」
「はい。もしも王が国民の現状や心を無視して権力のみで押さえつけた場合はそうなるでしょう。」ディオニュシオスは叫んだ。「これは反逆だ!今の言葉を撤回しろ!さもなくば処刑するぞ!」またも平然とピュティオスは答えた。「何も撤回いたしません。」「では、ピュティオスよ、貴様には死んでもらう。最後のお情けをやろう。何か望みはあるのか?」「はい。それでは家に帰って妻と子供に別れを告げ、身辺整理をする時間を頂きたく存じます。」 『私は真実の道を選び取り、あなたのさばきを私の前に置きました。聖書詩篇119:30』それを聞いたディオニュシオスは呆れかえった顔で「貴様は、王である私を馬鹿にしているのか?」とあざ笑った。親友であるダモンはそばで黙って聞いていた。さて、どうなっていくのか?続きは、明日の、お楽しみ・・・。
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