妖精たちの優しいHAPPY その2
7月13日(月)曇り
『窮地の中でも、助けとHAPPYは大きな存在から必ず与えられる。』
実祝プランニング語録
見知らぬ一人の男が店に入ってきた。「この靴は素晴らしい。丁度娘に、可愛い丈夫な靴を探していたのです。でも、中々良いのが見つからなかった。ぜひこの靴を私に売ってください。」
そういうと、靴屋が値段も言わないうちに、靴屋にお金を渡すと、その靴を持って喜んで帰っていった。靴屋は、呆然と立っていた。寝ている間に勝手に靴は仕上がり、男から渡されたお金は
今まで大人の靴を一足売っていたお金よりはるかに沢山のお金だったのだ。
そのお金があれば、2足分の靴を作る革が買える。
靴屋はそのお金を持ってまた街へ行き、良い革を買って帰った。そして2足分の靴を作るため、革を裁断した。しかし、またとても疲れてしまった。昨日と同じように妻に言った。
「とても疲れて、これ以上仕事ができない。明日の朝早く起きて、1足は頑張って仕上げるよ。」そういってベッドに倒れこんだ。若くはないので1足を仕上げるのがやっとだったのだ。
ところが、明け方起きてみると、作業台の机の上には2足の靴が、綺麗に仕上げられて並んでいたのだ。靴屋はわけがわからない。妻も不思議がった。とりあえず、その靴を陳列台に置いた。
昨日と同じように買い手は、直ぐに現れた。「素敵な靴だから売ってほしい。」と。そして勝手に多額のお金を靴屋に渡しては、喜んで帰っていくのだった。靴屋は、またそのお金で昨日より、多くの良い革を街で買うことが出来た。靴を作る準備として革の裁断だけはしておいた。
妻は言った。「一体どんな方が手伝ってくださるのか、今夜あのカーテンの陰に隠れて見てみましょうよ。」「そうだなあ。」靴屋も賛成した。 『主は岩からの蜜と,堅い岩からの油でこれを養い 聖書申命記32:13』
靴屋は昨日より多くの革を裁断したので疲れてしまった。革を作業台の上に置くとベッドに入る代わりにカーテンの陰に隠れた。夜の10時になった。誰も来ない。11時になったが、何も起こらない。靴屋は言った。
「もうくたくただ、これ以上待てないよ。」妻は「もう少し待ちましょう。」そう促した。
一体どんな人が手伝ってくれているのだろうか?続きは、また、明日・・・。
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