マリー・ドレスラーのHAPPY その7

6月2日(火)晴れ
『本当のHAPPYな約束は地上で励ましを与え天上で果たされていく。』実祝プランニング語録
チャールス・フルトン・アワズラーに自分が生かされてきたHAPPYを語ったマリー・ドレスラーはしばらくすると、もう医者からも「2ヶ月持たないかもしれない。」と言われた。

その頃から、フランシス・マリオンは毎日ドレスラーに会いに行った。ドレスラーのベッドに寄り添いながら、おしゃべりをした。私が想像するに、フランシスはドレスラーを母のように、又敬愛する先輩として、大好きな姉として、そしてどんな事も信頼して話せて受け留めてもらえる大親友としてHAPPYに大事に思っていたはずだ。

毎日見舞いにいくというより会いにくというのは、誰でもができる行為ではない。ましてフランシスは忙しい売れっ子ライターだった。

『友の慰めはたましいを力づける。聖書 箴言27:9』

ある日フランシスは「ドレスラーが、昏睡状態に陥ったのでもう見舞いの必要はない。」という電話を看護婦から受けた。フランシスは取るものもとりあえず病院に駆けつけた。

ドレスラーの枕辺に座り彼女を見守っていた。真夜中になり、ドレスラーのまぶたがうっすらと開いた。そしてフランシスに手を差し伸べた。フランシスは手を握り返した。ドレスラーは思いをこめて言葉を出した。

『フランシス・・・。』フランシスは答えた。『ここにいるわ。』しばらくして最後の言葉をフランシスに投げかけた。 

『さようなら、フランシス・・・。また、お会いししましょう・・・。』駆け出しのフランシスが最初にドレスラーに会い、別れの時間に語られた言葉であった。 

『さようなら、マリー、また、お会いしましょう・・。』ドレスラーが女優として陽の目を見なくなった時フランシスに再会し、別れの時に語られた言葉でもあった。 ドレスラーとフランシスの地上での別れの言葉も同じであった。 
『さようなら、フランシス、また、お会いしましょう・・・。』
 いつもHAPPYな約束の言葉だった。

『君を理解する友人は君を創造する。(ロマン・ロラン)』

その後フランシスがどれだけ、天上にいるドレスラーの約束に励まされ、後に担わされた重責を果たす事が出来たのか・・続きは又、明日・・・。
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