仕事の重み

11月24日(月)雨
仕事の重みについて考えるとき、いつも4歳のころの記憶が鮮明によみがえってくる。
皆さんは,警察官がもっているピストルを手にしたことが、おありだろうか?多分ないはずである。
私はある。4歳のときに。
私の母は、私が生まれる前から警察に勤務していた。私が小さい頃は、仕事を持っているお母さんは、殆どなかった。看護婦さんか、学校の先生くらいであった。
この母が、また何というか厳しい?のである。朝は7:20分ごろには家を出る。そうすると、幼稚園にいってる私までも、一緒に家を出される。幼稚園には幼稚園のバスで通っていたのであるが、そのバス停に行ったところで、時間をもてあまして仕方がない。丁度バス停の隣に、食堂があり、朝から開いていた。海に近いことと、朝が早い人のための食堂であったように思う。暇?ナノデ、よく、そこに居らせてもらった。ここには、夜勤明けの警察官もよく朝ごはんを食べにきていた。ある日そこにいくと、いつもより警察官が多い。私がいくと、可愛がって相手をしてくれた。話の中でピストルの話が出た。[ピストル好きか?]と聞かれ、男の子のような私は[大好き」と答えた。しかし、おもちゃのピストルと水鉄砲しかもってない。[ピストル見せて?」と頼んだ。しっかりした、30歳過ぎの警察官だったように思うが、見せてくれた。そこで終わらず、[触っていい?」と聞いた。さすがに周囲の警察官の人たちが「それは駄目だ」という。当然だろう。ところがその警察官は私の気持ちを察して[いいよ」
といってくれた。私は、本物はどんなものかを見たかっただけだ。しかしたった4歳の女の子である。周囲からは「あかん、あかん!」その人はいった。[いや、大丈夫だ。この子はAさんの娘さんだ。変な事は絶対しないよ。この子は絶対大丈夫だよ」
周囲は「Aさんのお嬢さんか、、、。だけど、持たせるのは、、う~ん駄目だ。」そりゃそうだ。4歳の女の子に持たせて何か間違いでもあれば、首が飛ぶだけではすまない。でもその警察官の人は、いった。「本物はどこかを触るととても、危ない。だから、どこも触らないという約束をしてね」と。
触らない約束をして、両手で受けても、ピストルのほうが大きい、そのピストルを、両手で受けた。とても重かった。こんな重たいピストルを毎日身に着けて、沢山の人を助ける仕事を夜も寝ないでしているんだなあ。たった4歳のときであるが、仕事をする重みをそのとき、教えられた気がする。[有難う。重たいね」そういったが、両手で受けたままの姿勢しか保てない。手より、ピストルのほうが大きいのであるから。そして、そっと、ピストルを自分の腰に戻された。たった4歳の女子を信頼し、信用してくれ、仕事を一人の人間として見せてくれたことが、何より嬉しかった。それは、母の娘だからという、表面のことではなく、私を正しく評価していてくれたからかも知れない。私は早生まれナノデ、4歳で幼稚園にいった。夏休み、いつもより早く起こされ、交番でなく警察署に連れて行かれるのである。目的は[掃除]。マダ皆さんが出勤していない早い時間に、みんなの机を拭き、灰皿の吸殻を捨て、その灰皿を全部洗って、きれいに拭く。そんなことを、毎日させられていたように記憶している。なぜこんなことをしなければいけないのか?母に訊いた。[仕事はみんなが世の為、人の為に頑張っている。それに感謝をしないといけない。その感謝を、もう幼稚園になったのだから、出来ることで表しなさい。」と。私は早生まれなので、幼稚園の頃はしんどかった。しかしプラスアルファを、母は課してくる。今はそれを感謝シテいる。
THANKUS GIVING DAY の心は、毎日持っていることが大切なのではないだろうか。そして、今の私がその警察官の人に会えたら、沢山の感謝を捧げたい。小さな女の子を認めてくれて、有難うと。

仕事の重み” に対して2件のコメントがあります。

  1. 石畳のん♪ より:

    なんか・・・素敵なドラマを観た気持ちになりました♪
    ハッピーさんの逞しさ、優しさ、素直さ、etc.
    素敵なお母様から伝えられたのですね~。(*´ ▽`*)

    1. happy-ok3 より:

      石畳のんさま、こんばんは。いつも感謝します。

      ピストルを思い出します。

      母にもとても感謝しています。
      いつも本当に有難うございます。

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