バレンタインデーの愛は続く その4 平山郁夫画伯~身近な愛

3月14日(日)晴れ
『身近な人に示す愛は愛の基盤。』
実祝プランニング語録
平山郁夫さんという日本画家をご存知の方は多い。2009年12月に亡くなられたが、この方の作品は心に迫るものがある。第6代・8代東京藝術大学学長・文化勲章受賞等等。絵画の実力だけでなく、多くの方から人格的にも認められた素晴らしい画家である。
東京藝術大学で助手を務めていた1959年頃、被爆後の原爆の後遺症により(白血球が著しく減少)一時は死と向き合った。

その中、仏教から、平和と生きる力を見出しその最中に「仏教伝来」を描きあげ、院展に入賞。以降平山郁夫さんの作品には仏教をテーマにした作品が多く登場する。しかし、それを自分の肌で実際に感じ取り、汲み取り、見て描かれた。

仏教の足跡からシルクロードにつながり、1960年後半には、幾度かシルクロードの遺跡や中国を訪れている。その時も凍える寒さのヒマラヤ山脈から、うだる暑さのタクラマカン砂漠に至るまで、シルクロードを歩き回った。その結実が奈良の薬師寺玄奘院三蔵院の壁画である。

仏教を題材にした作品が多いがアッシジのサン・フランチェスコ聖堂壁画の模写も手がけている。作品の多くはシルクロードに思いを馳せて「月明かりの砂漠の中でラクダに乗った人達の姿」が多い。
この旅の絵からは玄奘三院の苦難に満ちた旅路とそれに挫けることの無かった不屈の精神を被爆した自分の人生にも投影したようだ。そして一貫して平和への祈りと又被爆して亡くなった方々への鎮魂を込めている。

スケールの大きな作品を描く中、亡くなる2年程前からは体調を崩し、入退院を繰り返す生活も長かったためか、病院の窓から見えるビルと窓辺に置かれた花瓶の生花に目を留めたという。身近な場にこんな美しい平和を見ることが出来ると。

私たちは何か良いことを大きな善行の中に位置付けやすい。愛も同じである。身近なところに愛はそっと生けられている花かもしれない。

マザー・テレサは言った。「愛は家庭で始まります。」と。バレンタインにちなんで?今からでも身近な人に愛の言葉・行為を贈る事は、きっと聖・バレンタインも喜んで後押ししてくれるはず。。愛は上辺の言葉ではなく、今示せるからだ。  
『神は愛です。ヨハネ第一4:6』
明日もお楽しみに! ★★★Copyright2010実祝プランニング※アダルト的内容とは一切関係がないのでそのようなコメント及び不適切なものは遠慮をさせて頂きたくお願いいたします。

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