妖精達の優しいHAPPY その5

7月16日(木)晴れ時々雨
『見えない部分で私たちのためになされている素晴らしさを感じ、毎日感謝をささげていけたらHAPPYだ。』実祝プランニング語録
クリスマス・イブの夜、靴屋と妻はカーテンの陰に隠れて、自分たちが妖精たちに作った洋服と靴がどうなるか見守ることにした。
時計が12時を打ち、12回目の鐘がなった時、ドアが開き妖精たちが入ってきた。いつものように作業台に向ったのだが、やりかけの仕事は見つからない。
そのうち一人の妖精が「これはなんだろう???」という顔で小さなズボンを拾い上げた。
両手で高くもち上げて見つめていたが、片方の足をズボンに入れてみた。もう片方の足も入れてみた。他の妖精たちも、どのように着たらいいのか格闘していた。
やがて上手にズボンをはいた妖精をお手本にし、ジャケットを着てコートを羽織った。ただ、帽子と靴下のつけ方は中々わからず、靴下を手にはめてみたり、耳にかぶせてみたり、帽子も片手や片足に突っ込んでみたりしていた。
ようやく靴下は足にぴったりだとわかり、頭に帽子をかぶることが理解できたようだ。
靴はさすがに直ぐに履くことが出来た。妖精たちのみんなが、正しい着用をすると、いっせいにダンスを踊りだした。とてもHAPPYという顔で。
小さな靴がカタコト音を立てると音楽のようだった。そしてみんなで肩を組んで踊りながら、ドアから出ていった。もう、クリスマスの日付に変わっていた。
しかし、クリスマスの夜から、妖精たちはパッタリ姿を現さなくなった。何日もの夜が過ぎても妖精たちは戻ってこなかった。
靴屋と妻はどうしたのだろうと話した。「きっと本当に困っている人達を助けに行ってるのだわ。」「そうだとも。妖精たちに随分助けてもらったが、私はもう元気になった。自分の力で働けるからね。」
もう靴屋の陳列台には何足もの靴が並んでいる。その上、良い革で丈夫で素敵な靴を作るため、お客さんにはいつも喜ばれていた。
しかし、妖精たちはあの服や靴を喜んだことだろう。今まで見えない陰で仕事をしてきても、このように感謝を実際に形にしてもらったことは殆どないと思う。

宇宙を造られた大きな存在は毎日、私たちに有形無形の助けを与えてくれている。 『わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。聖書詩篇103:2』
毎日が当たり前ではなく、いつも感謝をささげていけたらHAPPYだ。
続きは、又、明日・・・。Copyright2009 実祝(みのり)プランニング

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