お父さんとのHAPPYな関係 その3

6月24日(水)晴れ
『親から子供へ渡せるHAPPYで大事なバトンをしっかり握る。』実祝プランニング語録

さて、お父さんの葬儀が終わり、急いでお父さんの家に戻り、

家中を探し回って、金庫の鍵を見つけた。

「鍵があったぞ!さあ、開けよう!」これで少しはお金持ちになれると、3人の息子達はどきどきしながら、金庫を開けた。

ところが、金庫に入っていたのは{ガラスくず}だった。

老人が最後にもらってきた{あるもの}とはガラスくずのことだったのだ。 

「なんてお父さんだ!自分の子供達にこんなことをするなんて!」

1番上の息子が怒って叫んだ。

真ん中の息子は、ガラスくずを見つめながら言った。

「でもなあ、考えてみたら、ぼく達がお父さんのお世話をしたのは、お父さんを心配したのでなく、本当は金庫の中のお金に魅力を感じていたからだろう?」

1番下の息子が泣き出した。

「そうだよ。この金庫が無かったら、ぼく達はお父さんが弱って死んでいくまで、何もしなかったよ。自分が恥ずかしいよ、情けないよ。

ぼく達が、お父さんから教わった大事な戒め 『何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心からしなさい。』という事を、守らなかったからだ。」 

それでも、1番上の息子は、ガラスくずの中に、少しでもお金が無いかと、ガラスくずを全部取り除いてみた。

金庫の底に、文字が刻まれていた。 『あなたの父と母を敬え。聖書 出エジプト記20:12』

「ぼく達はお母さんが居なくなって、寂しいお父さんの悲しみを本当に理解していなかった。」

「お父さんが若い元気な時は、毎日夜遅くまで、仕立てをしていたよなあ。」

「大事に育ててもらいながら、年老いたからと邪魔者にした、ぼく達が悪いんだ。」

「これからは、本当に大事なHAPPYなことを、ぼく達の子供の心に刻んで行く努力をしよう。
 
ぼく達もいずれ老いていくんだから。」

3人の息子達はお金は手にできなかったが、

大切な忘れていた事を思い出し、今度はそれをしっかり握ることができた。

自分たちの子供にもそれを渡せるようにと。
続きは、又、明日・・・。
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