京大教授と優等生と数学落ちこぼれのHAPPYその1

12月11日(木)晴れのち夜は少し雨
先日、京都大学出身のある立派な先生にお会いした。私は中学のころ、京都大学の(何学部かはっきり知らない)理数系の教授に数学を教えて頂いた。ブログにその京都大学の教授のことを書きますと、約束?した。教授は70歳を過ぎ、大学の教鞭からは引退しておられたと思う。何回かに分けて書かせていただきたい。私は中学になり、期待に胸をはずませていた。ところが、1年の時の数学の先生がなんかおかしいなあ?と私は感じた。入学したての私たちに[どこの高校が希望だ。」と授業中、生徒を並ばせて一人一人先生に言わされたり、女子の顔をじ~っと見たり、、。マダ1学期なのに。そうしているうちに、事件発覚!!なんと,卒業生のことで良からぬ事を、その先生はしでかしていたのだ。卒業生の親御さんから、それが解って警察沙汰にはなるわ、ニュースでは次々報道されるわで、勿論逮捕されて懲戒免職である。私の中学はとても品がいいと言われていた。不良もいないし、学力的にも高いほうだった。学校としてもてんやわんやの騒ぎになった。そこで、感受性が強い、鋭い、豊かと3拍子揃っていた私は躓いた。[数学勉強して、いくら数式が解けても、あんな大人になるのか?実際世の中で生きていくのに数学はどんな役に立つんだろう?]私たち在校生には被害は及ばなかったが、数学が嫌いになり、数学は勉強をしなくなった。当然のことながら、数学の成績は下降線をたどるばかり。100点中その半分の点数を切るテスト結果を持って帰ることが多くなると、さすがに親も困った。そしてそのまま中学2年。ところが、祖母が懇意にしていた方が京大の理数系の教授で私の家から200~300メートルくらいの近所に居られた。人格的にも立派な方であった。そのS教授が、知り合いの信頼が置ける方の中学の子供だけを自宅で教えるようになられた。数学の素晴らしさを伝えたいという理由からだ。渡りに船で祖母は早速お願いした。女子は採ってなかったのだが、「Aさんとこのお孫さんなら大丈夫。]という事で仲間に入れていただいた。年令は祖母と変わらないのでおじいちゃんである。ところが、あけてビックリ。謙遜にうちの孫は、、、といっていたのでなく、私は本当に数学落ちこぼれであった。今から思うとS教授のとこに来ていた他の男子は、S教授の優秀な教え子の子供か、その関係筋の出来がよすぎる息子ばかりであった。
エリート軍団の予備軍ばかり。数学が出来なくて来ているのではなく、出来た上で更に極めようとやってきてた子ばかりだった。だから、中学1年で、2年の終わりか3年くらいの数学を、私と同じく2年の子は高校くらいの数学問題をすらすら解ける子ばっかり。そこへ一人女子で、2年のくせに1年の数学もちゃんとできない私が行ったのである。優等生の更に上を行く優等生ばかりでいいところの子息ばかり。教えて頂く時はS教授の書斎でS教授の左右に文机を相手の子と向かい合わせに置き、正座。贅沢にも2人か多い時で3人、マンツーマンに近い形で教えてもらった。今から思うと、他の男子たちはここに来るために勉強してきて、S教授に[これをしなさい。]といわれると「はい。」といって頑張っていた。私は、「これ解けません。」である。S教授の教え方は他の教師とは全く異なっていた。その方法は私だけに適応されたと思う。他の男子はS教授の前では緊張してかしゃべらない。この子たちのお父さんでさえ、S教授に敬服しているので畏れ多いのかもしれない。私はそんな事は関係なく、よくしゃべった。私が居ると賑やかだった。最初の頃は、私に[鉛筆を削りなさい。」という。「センセイ電動鉛筆削りで何本も削ってきたよ。]というと『肥後守で手で削りなさい。』仕方ないから先生の肥後守を借りていわれたようにするのだが、S教授は鉛筆の芯を1センチ以上出してピンピンに綺麗に削られる。私は慣れてないし、鉛筆の芯を削ると鈎針の先のように曲がってしまう。それを4~5本用意するのだが、それで書き出すと全部ボキボキと折れてしまう。S教授も笑いながら諦めてご自分の鉛筆を貸してくれた。それ以降『電動鉛筆削りでいい』と。ただしシャープペンシルは禁止。数学を学ぶ姿勢は大事に尊ぶようにということだったと思う。手で削りなさいというのも、書を書くのに墨を硯でする心と同じなのかなあと思った。理由は一切いわない。理由は自分で学び取れということだ。しかしこんな事は私だけに言われていたように思う。数学落ちこぼれの私が、S教授と一緒に勉強していた男子とどんな風に変わったか、続きはまた、書きます。勿論皆、楽しくHAPPYになりましたよ。しゃべらなかった男子が笑いをこらえて一緒に勉強した!HAPPYでした。数学?出来るようになりましたよ。不思議なHAPPYと愛情が、沢山ありました!

京大教授と優等生と数学落ちこぼれのHAPPYその1” に対して2件のコメントがあります。

  1. 石畳のん♪ より:

    数学・・・私は とうとう 最後まで苦手でした。(-_-;)
    ハッピーさんの変貌ぶりを楽しみにしています!(^O^)/
    病院編、バス編、そして私塾編!(^_-)-☆

    1. happy-ok3 より:

      石畳のん様、こんにちは。いつも感謝します。

      S教授のお陰で、数学に対する気持ちが変わりましたし、出来るようになって行きました。

      どんな方に教えていただくか?は大事なのかもしれませんね。(#^.^#)
      幸いでした。
      いつも本当に有難うございます。

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